初対面で好印象を与えたいと思ったら、身に着けるものやメイク、髪型などに気を遣う方が多いのではないでしょうか。じつは、第一印象の93%は、表情や声のトーン、話し方が影響を及ぼしているのだそう。第一印象を左右する“つかみ”のセリフについて、コミュニケーション・コンサルタントの西澤さんが解説します。
こんにちは。コミュニケーション・コンサルタントの西澤です。
“メラビアンの法則“という言葉をご存知でしょうか。1971年にアメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した説で、「3Vの法則」と呼ばれてもいます。
「3V」とは、視覚情報:Visual、聴覚情報:Voice、言語情報:Verbalで、それぞれが印象に与える割合は視覚情報が55%、聴覚情報が38%、そして言語情報はわずか7%という構成です。また、メラビアンの法則では、わずか数秒で初対面の人に対する印象の約7割が決まってしまうといわれています。
今回は、そんな数秒で決まってしまう第一印象を左右する“つかみ”のセリフについて。メラビアンの法則によると、第一印象の93%は表情や声のトーン、話し方が影響を及ぼします。それを忘れずに、「初対面で好印象を与えたい」という相手と出会った際のアプローチのひとつとして参考にしてみてください。
■1.挨拶&褒め言葉
シンプルですが無難に好印象を与えるのであれば、挨拶に褒め言葉の合わせ技の“つかみ”がおすすめです。
例:
「はじめまして。お会いできて光栄です。お会いすることを楽しみにどんな方なのかと想像していましたが、想像よりずっと素敵な方ですね。」
「こんにちは。とてもお洒落で洗練されたオフィスですね。」
「宜しくお願いします。皆さんとても優しくて感じが良い方ばかりで、これからご一緒することがとても楽しみです。」
挨拶はもちろん笑顔で。そして褒め言葉は嬉しい気持ちや楽しみであるという気持ちをしっかり込めて、心から発しましょう。
ぼそぼそと言ったり、感情がこもっていないと“ホントはそう思ってないですよね”“お世辞っぽい”と、逆に不信感を与えてしまいますので、表情と気持ちを込めることを忘れないように。
とても大切な人に合う前には、動画を撮って言い方や表情を確認すると、自分が与えたい印象と相手が感じる印象にブレが生じにくくなります。簡単ですが効果的なチェック方法なのでおすすめですよ!
■2.サンキュー&リスペクト
ふたつめは言われて嬉しい言葉No.1のお礼、“ありがとう”と相手への尊敬や敬意を表す言葉の組み合わせです。
例:
「今日はお時間をいただきありがとうございます。先日●●さんのプレゼンテーション拝見させていただきましたが、アイデアや着眼点が素晴らしく、とても勉強になりました」
「本日はありがとうございます。ずっとお会いしたいと願っておりましたので、今日は憧れの●●さんにお会いできてとても嬉しいです。」
「ありがとうございます。尊敬する●●先輩のお話を聞かせていただきたいと願っていましたので、今日はとても楽しみにしていました。」
返報性の法則と言って、人は何かをしてもらったらお返しをしたくなる習性があります。お礼を言われると無意識にお礼を言ってくれた人の役に立とうという心理が働き、相手への好印象を感じやすい状態になります。この状態の相手に尊敬や敬意を抱いている事実を伝えることで、自分を下に置き、相手を立てられる為、相手の“この人を助けてあげよう”“役にたってあげたい”という気持ちを高めます。
このセリフを言う際には明るく元気にお礼を伝え、しっかりと敬意をこめてリスペクトの言葉を繋げましょう。おどおどと自信がない伝え方や照れてしまうと、“何か別の目的があるのかな?”や“ゴマすり?”という印象になってしまい、もったいないので気を付けましょう。
■3.質問+ポジティブコメント
人が一番関心のあること、それは自分のことです。
だから、占いやスピリチュアル、自己分析などは時代が変わっても常に一定数以上の人の心を掴みます。だから、一番関心のある“自分”に関心を示してくれる人に対しては、多くの人が好意を抱きやすいのです。しかしながら、初対面で“大ファンです!”などの極端な好意や、“●●さんのこと全て知りたいです”など圧力のある表現は怖さを与えてしまいます。
初対面でさりげなく“あなたに関心をもっています”を伝えるには、質問とそれに対する返答へのポジティブコメントという短い会話がおすすめです。
例)
「●●さんはこの業界にどれくらいいらっしゃるんですか?」
「●年位ですね。」
「だからいろいろな方にご人脈があり、多くの方から慕われているんですね。」
「こちらにいらっしゃるのは初めてですか?」
「はい。初めてです。」
「初めての方がほとんどなので、緊張せずにご質問やご要望があれば安心して何でも聞いてくださいね。」
質問&ポジティブコメントをするためにはあらかじめ相手の返答を想定してコメントを準備しておくと、好印象を与える短い“つかみ”の会話になります。返答を想定するために、最初は5W1Hのようなオープンクエスチョンでなく、YESかNoか、1or2のような回答が限定されるクローズドクエスチョンがおすすめです。
こんなふうにプライベートの関係でも、質問&ポジティブコメントの短い会話は、相手に関心を抱いているというメッセージをさりげなく伝えられ、好印象を抱かれやすい印象を与える効果があります。
但し、あまりいろいろな質問をしまくると、“インタビュアーなの?”“何のためのこんな質問してくるの?”と、怖さを与えてしまいます。
初対面ではひとつもしくはふたつ位の質問&ポジティブコメントで十分でしょう。
もちろん、初対面で好印象を与えられなくても付き合いが長くなれば、その人の好さや魅力は十分伝わります。失敗してしまったとしても落ち込まずとも大丈夫! 失敗は成功の元です! 気軽にコミュニケーションを楽しんでください。
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