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墓じまいをしないことで起こり得る問題
墓じまいとは、お墓の撤去や解体などをして土地をさら地にし、所有権をお寺や霊園に返還することです。お金や手間がかかるため、墓じまいをせずに放置してもよいのではと考える人もいるでしょう。
しかし、株式会社ディライト(東京都新宿区)が実施した「『墓じまいしなかった場合、どうなるのか』に関する調査」(調査期間:2025年1月、調査人数500人)によると、「特に何も起きていない」と答える人が48.6%いる一方、さまざまなトラブルに見舞われた人もいます。
本章では、墓じまいをしないことで起こり得る問題について解説します。
お墓が放置され無縁墓となった
同調査によると、「お墓が放置され、無縁墓になった」と答えた人は21.6%いました。無縁墓とは、お墓の継承者がおらず一定期間管理料が支払われないお墓を指します。
無縁墓になったからといって、墓石が撤去されるとはかぎりません。しかし、墓地の管理者によって墓石が撤去されることもあるため注意が必要です。
親族ともめた
同調査によると、「家族内でお墓の管理についてもめた」と答えた人は20.2%いました。
墓じまいをしないままでいると、家族や親族内で「墓じまいをするのか」「誰が墓の管理をするのか」といったことでもめることがあります。お金の問題や宗教の考え方の違いにより、仲が悪くなってしまったといったケースも多くあるようです。