父親が75歳なので「運転免許返納」を促そうと思いますが、車が欠かせない地域なので説得が難しそうです。運転免許返納にはどんなメリットがあるのでしょうか?
近年、運転免許返納を検討する高齢者が増えています。実際に運転免許を返納するとしたら、メリットや注意点はどのようなものがあるかを知りたいという方も多いのではないでしょうか。   そこで本記事では、運転免許を返納するメリットを紹介していきます。

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高齢者の運転免許返納とは

年齢を重ねると、身体機能や判断力が低下するため、運転免許を返納しようと考える人も多くいるでしょう。運転免許を利用する機会がなくなった人や運転に不安を感じる人は、自主的に運転免許の返納ができます。
 

運転免許を返納すると運転経歴証明書を受け取れる

運転免許を自主返納すると身分を証明するものがなくなり、不便だと考える人もいるでしょう。しかし、自主返納した際に申請を行えば、運転経歴を証明するための運転経歴証明書を受け取ることが可能です。
 
運転経歴証明書は、運転免許と同じように公的な本人確認書類として利用できます。また、運転免許とは異なり更新の必要はありません。2019年12月1日からは、運転免許を更新せず失効してしまった場合でも、失効してから5年以内に申請を行えば運転経歴証明書の交付を受けられます。
 

運転免許を返納して困ること

ここでは、運転免許を返納することで困る可能性があることを2つ紹介します。
 

移動範囲が狭まる

運転免許を返納すると、車で移動するという交通手段の選択肢がなくなります。移動のほとんどを車で行っている方は、行動範囲が狭まるかもしれません。
 
自宅の近くや行動範囲内の公共交通機関が発達していればあまり困らないかもしれませんが、最寄り駅が遠かったり、いつも利用する場所が車でしか行けなかったりする場合、不便さを感じるでしょう。
 
ただし、運転免許を返納すると地域によってさまざまな公共交通機関の割引制度が利用できます。運転免許返納前に利用できる公共交通機関と割引制度を確認しておくとよいでしょう。
 

外に出る機会が減る