実家をつぶして「駐車場」にするという兄。地方ですが儲かるのでしょうか?「空き家のまま・更地・駐車場」の固定資産税について解説
地方にある実家が空き家になり、持て余しているという人も多いのではないでしょうか。維持するのならメンテナンスが欠かせませんし、放置していると老朽化や倒壊などが心配です。駐車場にする方法は手軽な活用方法のようにも感じられますが、実際はどうなのでしょうか。   本記事では空き家を駐車場にするメリット、空き家・更地・駐車場の固定資産税の比較などを紹介します。

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空き家を駐車場にした際のメリット

空き家を駐車場にすると、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは2点紹介します。
 

収益が上がる

空き家のままでは収益はなく出費だけがかさみますが、駐車場にすればそこから収益が得られます。収益から固定資産税を払えるようになるだけでなく、プラスアルファの収益が得られる可能性もあるでしょう。また建物を壊すことで、それまで必要だったメンテナンス費用も不要になります。
 

空き家を処分できる

空き家をそのまま放置すると固定資産税がかかり続けます。誰も住んでいない、何にも利用していないのに税金を払い続けなければならないデメリットは大きいでしょう。老朽化を防ぐためにはメンテナンス費用も必要です。
 
また、空き家の手入れをしていなければ、草木が生い茂り周辺の景観を悪くするほか、害虫などの発生源になることもあります。さらに、老朽化した空き家を放置すると、倒壊などにより周囲に被害をおよぼす可能性もあるでしょう。
 
空き家を放置していると「特定空家」に指定される可能性もあります。特定空家になると、固定資産税の軽減措置が適用されなくなることが大きな痛手です。それどころか、行政の指導に従わないと強制撤去(費用は所有者から徴収)される可能性もあります。
 
このように空き家をそのまま放置するとさまざまなデメリットが生じるため、空き家を処分できるのは大きなメリットです。
 

空き家のままと更地、駐車場では固定資産税はどれくらい違う?