NISAで「S&P500」だけへの投資は避けるべき? これからも「米国市場」が成長し続けるなら大丈夫? 今後の見通しも解説
NISA(少額投資非課税制度)は、投資初心者でも税制優遇を受けながら資産形成ができる制度として人気があります。その中でも「S&P500」指数に連動する投資信託やETF(上場投資信託)は、特に人気のある商品です。   NISAを始めたばかりの人の中には、「取りあえずS&P500に投資しておけば大丈夫」と考えている人が少なくありません。確かに、過去の実績を見ればS&P500は長期的に安定した成長を遂げてきました。   しかし、今後も同じように成長し続けるのでしょうか? また、S&P500「だけ」に投資するのは本当に安全なのでしょうか?   本記事では、S&P500投資のメリットとリスクを整理し、今後の米国市場の見通しについて解説します。

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S&P500に投資するメリット

S&P500は、米国の代表的な500銘柄で構成される株価指数であり、これに投資することで米国経済全体に分散投資することができます。その主なメリットは以下の通りです。
 

1.長期的に高いリターンを期待できる

過去30年間でS&P500の平均年間リターンは約7~10%と安定して成長しています。また、GAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)と呼ばれる、世界をリードする大企業が指数の中に多く含まれています。
 

2.分散効果がある

S&P500には500社が組み入れられており、1つの企業の業績が悪化しても、ほかの企業が補うことでリスクが分散されます。セクター(産業)ごとのバランスも比較的良く、テクノロジー、ヘルスケア、金融など幅広い業種に分散投資することができます。
 

3.手間がかからず、初心者向け

投資初心者でも「アメリカ全体の成長を信じる」だけで手軽に投資できます。投資信託やETFなら、構成銘柄の投資比率が自動的に調整されるため、個別株投資よりも管理が容易です。
 

S&P500「だけ」に投資するリスク