「東京」から「名古屋」へ転勤が決まりました。「単身赴任」するか「新幹線で通う」か悩んでいるのですが、どちらが得なのでしょうか?
転勤が決まると、単身赴任するか通勤を続けるか、悩ましい選択を迫られます。どちらもメリット・デメリットがあるので、簡単に決断できるものではありません。家族の理解も欠かせないポイントです。   本記事では、東京から名古屋へ転勤する場合に、単身赴任と新幹線通勤にかかる費用や注意点を解説します。転勤が決まった方や、その可能性がある方は、ぜひ参考にしてください。

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名古屋での単身赴任の生活費

名古屋への転勤が決まり、単身赴任する場合、通勤の時間やストレスから解放されますが、二重に生活費がかかることには注意が必要です。具体的には、家賃や水道光熱費、食費、日用品費などが発生します。
 
賃貸物件サイト「HOME’S」によると、名古屋市の家賃相場は次のとおりです。
 

■家賃相場

・名古屋市中区 6.49万円
・名古屋市昭和区 5.63万円
・名古屋市東区 6.34万円
・名古屋市千種区 5.97万円
・名古屋市中村区 5.77万円
※ワンルーム・1K・1DKの場合
※2025年2月17日時点

 
上記はあくまで相場のため、新築で駅近の物件は10万円を超える場合もある一方、築年数が古く駅から離れると5万円以下の物件も見つかります。
 
また、総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2024年」によると、名古屋市を含む北陸・東海地方の単身世帯における生活費の平均と主な内訳は、図表1のとおりです。
 
【図表1】

生活費 15万7382円
(主な内訳)
食費 4万334円
電気代 5797円
ガス代 2656円
水道代 2005円
交際費 9454円

※総務省統計局の「家計調査(家計収支編)2024年」をもとに筆者が作成
※勤労者の場合
 
生活費は暮らし方や環境によって大きく変わりますが、図表1のデータを参考にすると、1ヶ月あたり約15万円かかる計算になります。単身赴任手当が支給されても、全額を補えるとは限りません。