ネット通販の支払いを、毎月3件ほど「銀行窓口」で振り込み。友人に「手数料に月3000円も払ってるの!?」と驚かれましたが、手数料って節約できるものなのでしょうか?
商品の購入やサービスに対する代金を支払うとき、口座振替やクレジットカード払い、銀行窓口での振込など、さまざまな方法があります。   お金の振り込みや送金をするとき、決済方法に応じた振込手数料がかかりますが、手数料の違いを意識していないために、損をしている可能性があります。   中でも銀行窓口での振込手数料は特に高く、最近さらに値上げされていることをご存じでしょうか。本記事では、銀行窓口での振込手数料の値上げの背景や影響額について解説します。

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銀行窓口の振込手数料が上がる背景

生活様式の変化に伴い、非対面取引やキャッシュレス決済のニーズが高まっています。これを受け、主要な銀行ではインターネットバンキングなど、デジタルチャネルでのサービスの充実に力を入れており、現金の利用が減少しています。
 
その結果、銀行は現金の取り扱いから得られる収益が減る一方で、人件費などの現金を取り扱うための費用や、詐欺・マネーローンダリングなどへのセキュリティー対策の費用は増加しています。
 
このような背景から、持続可能なサービス提供のために、一部の銀行では、窓口における現金の振込手数料が引き上げられています。実際に3大メガバンクでは、時期のばらつきはありますが、2023~2025年に値上げを行っています。
 

振込手数料はどのくらい上がる?

振込手数料は、振込先や、銀行窓口・ATM・インターネットバンキングなどの振込手続きを行うチャネル、振込金額などの条件によって異なります。3大メガバンクにおける、「銀行窓口」で「他行宛て」に振り込む場合の手数料と、直近の改定時期は図表1の通りです。
 
図表1

※現金で振り込む場合の金額。口座の預金から振り込む場合は605円
各銀行のホームページより筆者作成
 
改定前の振込手数料は銀行によって差がありましたが、現在の振込手数料は3行とも「990円」に統一されました。例えば、月に3件、「銀行窓口」で「他行宛て」に振り込んでいる場合、月に2970円の費用がかかります。
 

振込手数料を節約する方法