
▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
銀行窓口の振込手数料が上がる背景
生活様式の変化に伴い、非対面取引やキャッシュレス決済のニーズが高まっています。これを受け、主要な銀行ではインターネットバンキングなど、デジタルチャネルでのサービスの充実に力を入れており、現金の利用が減少しています。
その結果、銀行は現金の取り扱いから得られる収益が減る一方で、人件費などの現金を取り扱うための費用や、詐欺・マネーローンダリングなどへのセキュリティー対策の費用は増加しています。
このような背景から、持続可能なサービス提供のために、一部の銀行では、窓口における現金の振込手数料が引き上げられています。実際に3大メガバンクでは、時期のばらつきはありますが、2023~2025年に値上げを行っています。
振込手数料はどのくらい上がる?
振込手数料は、振込先や、銀行窓口・ATM・インターネットバンキングなどの振込手続きを行うチャネル、振込金額などの条件によって異なります。3大メガバンクにおける、「銀行窓口」で「他行宛て」に振り込む場合の手数料と、直近の改定時期は図表1の通りです。
図表1
※現金で振り込む場合の金額。口座の預金から振り込む場合は605円
各銀行のホームページより筆者作成
改定前の振込手数料は銀行によって差がありましたが、現在の振込手数料は3行とも「990円」に統一されました。例えば、月に3件、「銀行窓口」で「他行宛て」に振り込んでいる場合、月に2970円の費用がかかります。