
▼扶養内で働いてるけど、労働時間が「週20時間」を越えてしまった!「社会保険」に加入する必要はある?
年収の壁とは?現状をチェック
一定の額以上の収入を得ると、社会保険料の負担が発生し、手取りが減少したり、扶養から外れてしまったりすることがあります。このような損をしないために仕事量をおさえ、年収が増えすぎないようにする金額のラインが「年収の壁」です。
年収の壁はいくつかありますが、大きな壁は、所得税が発生し、特定扶養控除の適用外になる「103万円の壁」です。
所得税の103万円の壁
所得税が課せられるようになる103万円。給与所得のうち課税されるのは、「給与所得控除額(最低額55万円)」と「人的控除等基礎控除額(48万円)」を差し引いて残った額です。55万円+48万円の合計が103万円となるため、これまでは103万円が所得税のボーダーラインとなっていました。
扶養控除の103万円の壁
親の収入に大きく影響する壁が扶養控除です。扶養控除とは、扶養している親族がいる場合、一定額の所得控除を受けられる制度です。
なお、12月31日時点での年齢が19歳以上23歳未満の場合「特定扶養親族」に位置付けられ、一般の控除額である38万円より多い63万円の控除が受けられます。特定扶養親族となるための条件が、年間の所得金額が103万円以下(給与収入のみの場合)となっています。