「ストーブ」と「ヒーター」って、具体的に何が違うの? 部屋を暖める方法や、灯油代の違いについて教えて!
寒い季節、「ストーブとヒーター、どちらを選べばいいのだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。近年の光熱費高騰により、暖房器具の選択は家計に大きく影響します。また、省エネや環境への配慮から、効率的な暖房方法を検討する人が増えています。   今回は、ストーブとヒーターの特徴について、選び方のポイントから実際の運転コストまで、詳しく解説していきます。

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暖房器具の基本的な違い

ストーブは燃料を燃焼させて熱を発生させる暖房器具です。主に灯油やガスを使用し、強力な暖房能力が特徴です。一方、ヒーターは電気を熱エネルギーに変換して暖めます。電気式の特徴として、運転音が静かで空気が乾燥しにくいというメリットがあります。
 

月々の費用と経済性

暖房器具の選び方で重要になるのが、実際の使用にかかる費用です。ここでは灯油ストーブと電気ヒーターの具体的なランニングコストを見ていきましょう。
 

灯油ストーブのコスト計算

灯油価格は地域や季節によって変動があります。経済産業省資源エネルギー庁の統計「石油製品価格調査」 によると、2024年1月時点の灯油価格は全国平均で1リットルあたり122.6円となっています。一般的な灯油ストーブの場合、1日8時間使用で約1リットルの灯油を消費するので、1日あたりの燃料代は約123円です。
 

電気ヒーターの電気代を考える

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している電力料金の目安単価は1kWhあたり31円(税込)です。電気ヒーターは、1000Wタイプを8時間使用した場合、1日あたり約248円の電気代がかかります。以下の表1で、主な暖房器具の1日あたりの運転コストを比較してみましょう。
 
表1

暖房器具の種類 消費電力/燃料 1日あたりのコスト
灯油ストーブ 灯油1L/日 約123円
電気ヒーター(1000W) 8kWh/日 約248円