―初めて一緒に過ごした日、珈琲豆を焙煎しました。

そんな小説に出てきそうな一文から、はじまったお2人。京都・鴨川近くにひっそりと佇む『WIFE&HUSBAND』は、夫婦が営む自家焙煎珈琲が楽しめるお店。その印象的な店名のお店にお伺いしました。

京都市営地下鉄・北大路駅から徒歩約4分の小さな路地に、何ともノスタルジックなお店『WIFE&HUSBAND』は佇みます。

入口の扉には“COFFEE”“PICNIC”“ANTIQUES”の文字が。

まるでタイムスリップしたかのような外観のこちらが今回ご紹介するお店です。

 

1杯ずつ丁寧に淹れる珈琲

店主の吉田さん夫婦に、お店をはじめた経緯やこだわりなどをお伺いしました。

吉田さん夫婦は、もともとお2人とも珈琲が好きで、いつか2人でカフェを開くことが夢だったそう。そんな中、今のお店の物件と運命的に出会い、珈琲以外にもふたりの「好き」を詰め込んだ『WIFE&HUSBAND』が完成しました。

「『WIFE&HUSBAND』には3つの柱があります。
“COFFEE”、“PICNIC”、“ANTIQUES”です。どれも私たちが好きで、心地いいと感じるものです。」

まず“COFFEE”について。2015年にオープンしてから、珈琲の焙煎は吉田さんがお1人で担当しているそう。珈琲は1杯ずつハンドドリップで淹れてもらえます。

今回いただいたのは、「DAUGHTER(ドーター)」というブレンド。深入りでしっかりとしたボディがありつつ、後味はスッキリしていて飲みやすい1杯。こちらの珈琲の名前は、最愛の娘さんにちなんで付けたのだそう。チーズケーキは、なめらかな口当たりで、心地よい酸味が口の中に広がります。珈琲と相性抜群です。

 

珈琲片手にのんびり鴨川でピクニック

そして、ここでしかできない体験ができるのが“PICNIC”。

かごの中に、珈琲入り魔法瓶、小さなお菓子、マグカップ、テーブルクロスの入ったセットをお借りして、鴨川でピクニックをすることができます。追加で、丸いすや折畳テーブルを借りることもできますよ。

「僕たちも、珈琲を魔法瓶に入れて子どもたちと川でよくくつろいでいました。その心地よい時間を皆さんにも味わってほしいです」そう語る吉田さん。

 

“美しい”が詰まったアンティーク雑貨

最後は“ANTIQUES”。店内には、多くのアンティーク雑貨が展示・販売されています。こちらの雑貨も全て吉田さんが買い付けしているそう。

「アイテムは“美しい”と思ったものを選ぶようにしています。本当にただそれだけです」とおっしゃる通り、心ときめくアイテムが所狭しと並んでいます。色んな雑貨が店内に展示されていましたが、どこか統一感があって、吉田さんの感性にうっとりしてしまいました。

「今はSNSなどでいくらでも写真を見て知ることができますが、足を運んで写真には写らないお店の空気を感じてほしいです」と吉田さん。

お2人のあたたかい空気感や、どこか懐かしさを感じるお店の雰囲気は、訪れてみたからこそ感じられたこと。ぜひ一度、実際にお店に足をお運びくださいね。

 

■  お店情報
WIFE&HUSBAND
住所:京都府京都市北区小山下内河原町106-6(地図)
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定休

 

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