年収103万円の壁が引き上げられる!? いつからスタート? もう決定した? 年収の壁に関わるニュースを解説
年収103万円の壁の見直しが進んでいます。パートなど短時間労働で、年収額を調整しながら働いている人にとっては、気になるニュースではないでしょうか。   今回は、見直しの進捗状況や、具体的な変更後の年収金額、実施時期、さらに短時間労働の方の税金はどのくらい変わるのか、チェックしていきます。

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年収の壁の引き上げはすでに決定!

2024年12月に公表された「令和7年度税制改正の大綱」では、いわゆる「103万円の年収の壁」の引き上げが明記されました。これにより、所得税がかかる年収額が103万円より高くなることがほぼ決定しています。
 
ただし、具体的に、引き上げ金額がいくらになるのか、また実施時期はいつからなのかは、引き続き国会で議論が行われています。
 
特に問題となっているのは、引き上げ金額についてです。自由民主党は当初123万円を主張しており、123万円になることが濃厚でした。
 
しかし、初めに今回の年収の壁の引き上げを主張した国民民主党は178万円にするよう求めており、150万円、所得制限あり160万円などで協議が行われたものの、2025年2月現在も結論は持ち越されています。年収の壁が引き上げられると、政府としては税収入が減ってしまうため、財源が確保できるのかどうかが大きな問題となっています。
 

年収の壁が引き上げられると、私たちの生活はどうなる?

現在は、年収が103万円を超えると所得税がかかる仕組みとなっています。
 
年収の壁が引き上げられると、所得税がかからずに働けるようになる人が増えるでしょう。また、年収額を調整して働いていたパートの方などは、労働時間を増やすことができ、家計の収入が増える可能性もあります。
 
例えば、年収の壁が123万円になった場合だと、年収150万円であれば1~2万円ほどの減税になると想定されます(単身者の方で、所得控除が基礎控除と社会保険料控除のみの場合)。
 
加えて、労働人口の減少により人手不足となっていた企業などでは、より多くの労働者を確保できるようになるかもしれません。今回の年収の壁の引き上げについて、好意的に思っている企業は少なくないようです。
 

実施時期はいつから? その他の変更点は?