
▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説
月収35万円のときに受け取れる年金額
今回は、以下の条件のときの年金額を計算します。
●月収35万円
●ボーナスは考慮しない
●平成15年4月以降に厚生年金に加入
●報酬比例部分=老齢厚生年金額とする
●月収を報酬月額とする
●すべての加入期間で収入が同じとする
●国民年金は全額納付している
●老齢基礎年金額は令和6年度の満額「6万8000円」を使用
●厚生年金保険加入期間は22歳から65歳まで
●年金の受け取り開始は65歳
まず、月収が35万円でボーナスも考慮しない場合、報酬月額も同じ35万円、標準報酬月額は36万円です。また、条件を基にすると報酬比例部分は「平均標準報酬額×厚生年金の加入月数×0.005481」で求められます。
22歳から65歳まで勤務して厚生年金に加入すると516ヶ月(43年)なので、報酬比例部分の計算式に当てはめると「36万円×516ヶ月×0.005481」です。計算すると、老齢厚生年金額は約101万8151円になります。
令和6年度の老齢基礎年金額は満額で月6万8000円、年81万6000円なので、老齢厚生年金額と合わせると年金は合計183万4151円です。月額だと約15万2846円になります。
もし、ボーナスがないとすると、月収35万円では将来の年金額は月20万円に届かないでしょう。