厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(令和5年)によると、歯科医師の平均年収は、約924万円です。ただし、この金額は勤務医としての平均年収であり、開業医の場合はこれよりも高くなる可能性があるでしょう。また、経験年数や勤務先の規模によっても年収は変動します。
 
一方、医師(勤務医)の平均年収は約1436万円で、歯科医師を500万円ほど上回ることが分かりました。
 
歯学部と医学部のどちらを選択するかは、将来のキャリアや興味のある分野によるところが大きいでしょう。どちらも長期間の学びが必要であり、安定した高収入が期待される職業である点は共通ですが、適性や目指す医療分野を考慮して決める必要があるでしょう。
 

貯金が400万円の場合、国公立大学であれば賄えるが私立大学の場合は大幅に不足するため、何らかの方法で学費を確保する必要がある

貯金が400万円の場合、私立大学の歯学部の学費を賄うことは難しいでしょう。国公立大学を目指すか、奨学金や教育ローンなどを利用して資金を確保する必要があります。
 
歯学部への進学は、適切な計画と準備があれば、将来の安定したキャリアにつながる可能性があります。学費だけでなく歯科医師としての適性や将来のキャリアプランなど、長期的な目標や計画も考慮し、現実的な資金計画を立てる必要があるでしょう。
 

出典

文部科学省 令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について(1ページ)
厚生労働省 令和5年 賃金構造基本統計調査 表番号1 職種(小分類)別 きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【関連記事】

  • 奨学金で借りたのは500万円。無事就職したけれど返済までどのくらいかかる?
  • ただより高いものはない「給付奨学金」
  • 年収800万円で、子どもは「奨学金」で進学します。多子世帯や低年収世帯は私の払った税金で「タダ」で大学に行けるのって不公平じゃありませんか?