日本で総資産「1億円」を超えている人はどのくらいいるのでしょうか? そのような人にまだ出会ったことがありません。
総資産1億円と聞くと、現実味がないと感じる人もいるでしょう。日本では総資産が1億円を超える世帯があるのも事実です。本記事では、日本で総資産1億円を超える世帯がどのくらいあるか紹介するとともに、総資産1億円を目指せる年収を解説します。また、高年収の職業も紹介します。

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日本で総資産1億円を超えている世帯の割合

日本国内で総資産1億円以上を保有する世帯、いわゆる「富裕層」と「超富裕層」は、全世帯の約2.7%にあたる148万5000世帯にのぼります。
 
純金融資産5億円以上を保有する「超富裕層」は9万世帯、1億円以上5億円未満を保有する「富裕層」は139万5000世帯あるとされています。富裕層や超富裕層に属する人々の資産を形成する主な手段は、資産運用や不動産投資などです。
 

富裕層の年収目安はどのくらい?

総資産1億円以上を保有するために必要な年収額には、明確な基準がありません。ただし、総資産1億円を超える富裕層を目指すには、年収2000万円以上が一つの目安とされています。ここでは、国税庁が行った「民間給与実態統計調査」を参考に、給与所得金額と構成割合を表1にまとめました。
 
表1

男性 女性 男女計
100万円以下 3.6% 14.1% 8.1%
100万円超~200万円以下 6.0% 20.5% 12.3%
200万円超~300万円以下 9.7% 19.6% 14.0%
300万円超~400万円以下 14.9% 18.1% 16.3%
400万円超~500万円以下 17.5% 12.7% 15.4%
500万円超~600万円以下 14.0% 6.7% 10.8%
600万円超~700万円以下 10.0% 3.4% 7.1%
700万円超~800万円以下 7.2% 1.9% 4.9%
800万円超~900万円以下 4.9% 1.0% 3.2%
900万円超~1000万円以下 3.6% 0.7% 2.3%
1000万円超~1500万円以下 6.3% 1.0% 4.0%
1500万円超~2000万円以下 1.4% 0.2% 0.9%
2000万円超~2500万円以下 0.4% 0.1% 0.3%
2500万円超 0.5% 0.1% 0.3%