※e-Stat政府統計の総合窓口「経済センサス‐活動調査 令和3年経済センサス‐活動調査 速報集計 企業等に関する集計」を基に筆者作成
最も多い割合となったのは「300万円~500万円未満」、次いで「1000万円~3000万円未満」でした。
資本金別の平均年収
資本金の額は年収に比例するのかも考えてみましょう。国税庁の「令和3年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」によると、資本金別の平均給与は表2のようになります。
表2
資本金 | 平均年収 |
---|---|
2000万円未満 | 380万7000円 |
2000万円~5000万円 | 417万2000円 |
5000万円~1億円 | 422万5000円 |
1億円~10億円 | 477万円 |
10億円以上 | 615万6000円 |
※国税庁「令和3年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-」を基に筆者作成
資本金の額が多くなればなるほど平均年収は高くなる傾向があり、とくに資本金が10億円を超える企業では、年収600万円を超える結果となっています。
転職するなら資本金の多い会社がよい?
資本金の多い企業は、会社としての体力もあり安心できると考えることもできるでしょう。現在の会社が資本金が少なく、かつ給料に不満がある場合、転職を考えるのも1つの方法です。
ただし、資本金は増資や会社の経営状況によって変動するとされています。そのため、資本金が多いからといって、必ずしも会社としての価値が高いとはいい切れません。
転職活動では、仕事内容や給与、労働環境など自分が何を重視したいのか、ある程度条件を決めておくことが大切です。そのうえで、資本金は1つの参考値として考えるようにしましょう。
資本金は1つの目安。正しい目で会社を見極めよう
資本金は、会社経営に必要な元手金のことを指します。額が大きい方が、会社としては体力があると捉えられ、他社からの信用も得やすくなる可能性があるようです。また、資本金が多くなるほど平均年収も高くなる傾向です。
ただし、資本金はさまざまなことで変動する場合があります。転職を考える際は、資本金さえ多ければよい会社とは考えずに、あくまでも1つの参考として見るようにしましょう。