8ナンバーの自動車にかかる税金は、通常の自動車よりも安く設定されているようです。ここでは個人で所有が可能なキャンピングカーを例に解説します。
 

自動車税

自動車税は、毎年4月1日時点で自動車を所有している者に課せられる税金です。排気量の区分ごとで金額は異なります。2019年以降に新規登録した乗用車と8ナンバーキャンピングカーに課される自動車税との比較は表2の通りです。
 
表2

総排気量区分 乗用車 キャンピングカー 差額
1.0リットル以下(電気自動車含) 2万5000円 2万円 5000円
1.0リットルから1.5リットル以下 3万500円 2万4400円 6100円
1.5リットルから2.0リットル以下 3万6000円 2万8800円 7200円
2.0リットルから2.5リットル以下 4万3500円 3万4800円 8700円
2.5リットルから3.0リットル以下 5万円 4万円 1万円
3.0リットルから3.5リットル以下 5万7000円 4万5600円 1万1400円
3.5リットルから4.0リットル以下 6万5500円 5万2400円 1万3100円
4.0リットルから4.5リットル以下 7万5500円 6万400円 1万5100円
4.5リットルから6.0リットル以下 8万7000円 6万9600円 1万7400円
6.0リットルから 11万円 8万8000円 2万2000円

※栃木県「令和 6 (2024)年度自動車税 (種別割) 税率早見表」を基に筆者作成
 
例えば、排気量2リットルの乗用車の場合、3万6000円で、同排気量のキャンピングカーの場合2万8800円です。差額は7200円であり、3万6000円に対して2割安くおさえられています。
 

自動車重量税

新規登録や車検の際に支払う税金に自動車重量税があります。自動車重量税の金額も、車両重量や取得からの年数が同じ条件の場合、普通乗用車と比べて安い特徴があります。
 
例えば、車両重量が2トンの場合、2年継続車検時に支払う自動車重量税は、エコカー対象外の普通乗用車の場合、3万2800円とされています。8ナンバーのエコカー対象外のキャンピングカーの場合は、1万6400円となります。2トンでの同重量の場合、1万6400円安い設定です。
 

8ナンバー車両は自動車税や自動車重量税が安いが、初期投資や税金以外の維持費がかさむ可能性がある