株式会社ジェイアール東海エージェンシーが実施した「新幹線ユーザープロファイル調査2023」では、東海道新幹線または山陽新幹線を1ヶ月に1回以上利用する人を対象に、普通車ユーザーとグリーン車ユーザーの世帯年収を公表しています。世帯年収ごとの割合をまとめると、表1の通りです。
 
表1

世帯年収 普通車ユーザー グリーン車ユーザー
200万円未満 3.5% 4.4%
200~399万円 7.2% 5.6%
400~599万円 15.2% 6.9%
600~799万円 17.4% 15.9%
800~999万円 17.8% 15.0%
1000万円以上 29.5% 44.1%

出典:株式会社ジェイアール東海エージェンシー「新幹線ユーザープロファイル調査2023」を基に筆者作成
 
同調査によると、世帯年収が1000万円を超えている割合は普通車ユーザーで約30%、グリーン車ユーザーは約45%であることが分かります。グリーン車に常用的に乗る人は、比較的高収入な人が多いと推察されます。
 
職種別に見ると、グリーン車ユーザーの19.8%が経営や社業全般に従事しているのに対し、普通車では8.2%です。役職を比較すると、グリーン車ユーザーの63.9%が課長クラス以上ですが、普通車ユーザーでは48.8%です。
 

グリーン車の利用にはグリーン料金がかかる! 常用的に乗る人はある程度の収入が必要

グリーン車に乗る場合はグリーン料金がかかるため、普通車よりも費用が高くなります。例えば4人家族で東京から新神戸へ移動するケースでは、グリーン車の料金は自由席よりも2万3760円、指定席よりも1万9480円高くなります。
 
月に1回以上新幹線を利用する人を対象にした調査では、世帯年収が1000万円を超えている割合は普通車ユーザーで約30%、グリーン車ユーザーは約45%であるとのことです。グリーン車を常用的に利用する人は、高収入であることが推察されます。しかし、たまの旅行で奮発して、グリーン車を使った快適な旅をしたいと考える場合もあるでしょう。
 

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