
▼毎日「8時50分」から朝礼が! 定時は9時だけど「残業代」は請求できる?「義務」か判断するポイントとは?
会社の健康診断は法律で義務付けられている?
会社の健康診断は、労働安全衛生法に基づき、企業が従業員に対して実施することが義務付けられています。これは、従業員の健康状態を定期的に確認し、病気の早期発見・早期治療を促すことで、働く環境を安全に保つためのものです。
企業が実施すべき健康診断には、主に以下のような種類があります。
●雇入時の健康診断(新しく入社した従業員が対象)
●定期健康診断(常勤の従業員を対象に年1回実施)
●特定業務従事者の健康診断(有害物質を扱う業務に従事する従業員が対象)
●海外派遣労働者の健康診断(海外勤務者が対象)
このうち定期健康診断は、一般の従業員が毎年受けるものに該当します。企業は、年1回の定期健康診断を実施し、従業員に受診させる義務があります。
健康診断を受けないと罰則はある?
健康診断を受けなかった場合の罰則は、会社側と従業員側で異なるため、それぞれ分けて解説します。
<会社が健康診断を実施しなかった場合>
企業には、従業員に健康診断を受けさせる義務があります。これを怠った場合は労働安全衛生法違反で50万円以下の罰則が科され、労働基準監督署から是正勧告を受けることもあります。特に、従業員の健康管理を怠ったことが原因で労災につながった場合、企業の責任が問われる可能性も高くなります。
<従業員が健康診断を受けなかった場合>
従業員が健康診断を受けなかった場合、法律上の直接的な罰則はありません。ただし、以下のようなデメリットやリスクがあります。