課長に昇進しても、手取りが減る可能性がある理由は、社会保険料や税金の負担増、そして管理職に伴う残業代の廃止などが挙げられます。
 
特に、給与の増加によって厚生年金や健康保険の負担が増えると、昇給分のほとんどが控除されてしまうことも珍しくありません。さらに、所得税や住民税の増加によって、思ったほど手取りが増えないケースもあります。
 
また、課長以上の管理職になると、残業代が支給されない企業も多く、役職手当だけでは以前の収入を維持できない場合もあります。そのため、昇進前に自社の給与体系を確認し、役職手当が十分かどうかを事前に把握しておくことが大切です。
 
手取りが減ることが予想される場合は、会社の規定を確認したうえで副業や資産運用を活用して収入源を増やしたり、ふるさと納税などの節税対策を活用したりすることで、負担を軽減することができます。昇進はキャリアアップのチャンスですが、思わぬ落とし穴がないように、しっかりと事前準備をしておきましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

【関連記事】

  • 課長から部長に昇格した夫。「給料は3万しか増えなかった」というのですが、一般的なのでしょうか?
  • 50代の平均年収・ボーナス額は「大手企業」「中小企業」でどれだけ変わる?
  • 32歳で「年収600万」は低いでしょうか? 30代の平均年収を教えてください