「1人1点まで」の山崎ウイスキーを「セルフレジならバレない」と、何度も購入する友人。一応注意しましたが、最悪「出禁」のリスクもありますよね…?
昨今、サントリーのシングルモルトウイスキー「山崎」や「白州」は、その希少性から手に入りづらい状況が続いています。   こうしたレアなウイスキーは、スーパーなどでたまに「お1人様1点まで」という制限付きで販売されることがありますが、このルールを無視し、セルフレジを利用して何度も購入している人を見かけたことがある人もいるのではないでしょうか。   本記事では、ウイスキーの希少性や、何度も購入する行為に対する法的な側面、店側の対応などについて解説します。

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ウイスキーの希少性と市場価格

山崎や白州などのジャパニーズウイスキーは、国内外で高い評価を受けており、その需要は年々増加しています。一方で、生産量には限りがあり、市場では供給不足の状態であることも少なくありません。
 
例えば、「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎」の700ミリリットルのメーカー希望小売価格は次の通りです。

・山崎 ノンエイジ:7000円
 
・山崎12年:1万5000円
 
・山崎18年:5万5000円
 
・山崎25年:36万円

このように、熟成年数が上がるにつれて価格も上昇しますが、希少がゆえにネット価格はこの定価を上回る価格が付けられている場合も少なくありません。例えば、ネットではノンエイジのものでも約2万円、25年であれば150万円といった価格が付けられているものも存在します。
 

何度も購入する行為の問題点

ネット価格で数万円の価値があるウイスキーがスーパーで定価くらいで購入できる場合、たとえ「お1人様1点まで」という決まりがあっても、セルフレジを利用して何度も購入したくなってしまう人もいるようです。
 
とは言え、決まりを破ってセルフレジにて何度も購入する行為には問題点もあります。
 
まず、ほかの消費者への配慮不足です。自分が必要以上に買うことで、ウイスキーを楽しみにしているほかの消費者の購入機会を奪うことになります。
 
また、ほかの消費者が買えないことにより、店舗運営への悪影響もあるかもしれません。店舗が公平性を保つために設けたルールを無視する行為は、店舗の信頼性を損なう可能性があります。
 
そもそも、スーパーは地域社会の一部であり、そのルールを尊重することは社会人としての基本的なマナーです。そのルールを破り、セルフレジで何度も購入する行為はマナーの欠如と言えるでしょう。
 

何度も購入する行為に対する法的な側面とスーパーの対応