パートタイム労働者と正社員では賃金に大きな差があります。
 
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、50~54歳の正社員・正職員の平均賃金は39万4300円となっていますが、正社員・正職員以外の平均賃金は22万2200円という結果でした。働き始める際には、社員とパートでは給料に大きな差がある点に注意が必要です。
 
定年年齢である60歳からは老後の生活がスタートします。金融広報中央委員による「(参考)家計の金融行動に関する世論調査[総世帯](令和5年)」では、金融資産保有世帯における50代の金融資産保有額は平均が1773万円、中央値が700万円です。
 
子どもが独立してお金を貯めやすくなる年代でもあるため、金融資産が少ない場合には老後に向けた準備の一環として、働き方も意識する必要があります。
 

50代からの働き方のポイント

アルバイト・パートで働き始める前に知っておきたいポイントをご紹介します。株式会社マイナビが発表した「2024年9月度 アルバイト・パート平均時給レポート」によると、全国平均時給は1266円となっており、25ヶ月連続で増加し、2ヶ月連続で最高金額を更新しています。
 
職種では「エンジニア・サポート・保守」が1653円と最も高く、「医療・介護・保育」が1546円、「イベント・キャンペーン」が1405円と続きます。
 
一方、「配送・引っ越し・ドライバー」の求人件数の増加率が前年9月と比較して1.76倍となり、時給も1331円と最高額を今年に入って4回も更新しています。
 
しばらく仕事から離れていてブランクが気になる方や、なかなかパート・アルバイトが決まらない方は、「配送・引っ越し・ドライバー」のように求人件数が増加している分野を選んでみてはいかがでしょうか。
 

50代からの働き方は慎重に