出典:株式会社インタースペース「町内会費(自治体)に支払う金額に関するアンケート」を基に筆者作成
 
「町内会費(自治会費)、年間いくら払っていますか?」との問いに対し「1001円~1万円」と回答した方が「55.6%」ともっとも多く、半数以上の方が毎月80円から800円程度の町内会費もしくは自治会費を負担していることが分かりました。
 
町内会費や自治会費の使途はそれぞれの運営方法や活動内容によってもさまざまですが、以下のような用途に使われているケースがあるようです。

●集会施設の維持管理費用や光熱費
●夏祭りや敬老会といったイベントの開催費用
●清掃活動の費用
●防犯対策の費用
●防災備蓄品などの購入費用
●降雪地帯の場合は除雪費用 など

 

「町内会」のメリット・デメリット

若年層や賃貸住まいの方を中心に、「町内会費に見合ったメリットが見いだせない」という方もいるかもしれません。しかし、町内会には地域住民との交流促進、防犯・防災などの安全確保、行政への要望伝達などのメリットがあります。一方、町内会費の負担、役員業務が発生する可能性、行事や活動への参加などは、デメリットだと感じる方もいるかもしれません。
 
町内会は任意団体なので、入会しなかったからといって直接的なデメリットは受けないのが原則です。しかし、地域によっては入会しないことで疎外感を受ける可能性もあるため、入会するかどうかは慎重に検討した方がよいでしょう。
 

「町内会」は脱会することも可能

前述の通り、町内会はあくまで任意団体です。そのため、入会するのも脱会するのも、住民の任意となっています。当然ですが、町内会や自治会への入会を強制することはできません。一旦加入した後に、「メリットが見いだせない」などの理由で脱会することも可能です。
 
脱会によって直接的なデメリットは受けないのが原則ですが、自治会への非加入を理由に「地域のごみ捨場の利用を断られた」などのトラブルが発生したケースもあります。
 
ごみ捨場を巡るこのような自治体の対応は違法とする判決もあるものの、何らかのデメリットを被る可能性も否定できないため、町内会・自治会の脱会は慎重に判断したいところです。
 

まとめ