高圧的な態度の人の心理⑤上下関係を気にする

高圧的な態度に人は、どちらかというと体育会系の考え方をする人が多いようです。先輩後輩や、上司部下の関係をとても大切にするという意味です。

自分が部下であれば、上司の意見は絶対だと考えています。そのため上司に高圧的な態度をとることはありません。そのかわり自分よりも弱い立場の人間に高圧的な態度をとってしまいます。

上下関係を大切にして高圧的な態度をとるという人は、周りの人からみると力のある人には高圧的な態度はとらない人だという意味にうつります。

そんなところも高圧的な態度の人が嫌われてしまう理由になるのかもしれません。高圧的な態度の人からすれば、それぞれの立場をしっかりと理解させたいという心理から、上司と部下に対しての対応を変えているようです。

高圧的な態度の人の心理⑥否定されたくない

高圧的な態度をとる人は、どこかで自分の弱さを知っている人です。自分の弱さを知っているからこそ、その弱い部分を誰にも知られたくないという心理が働きます。

話し方が強い人や、やたらと大きな声で話すような人は、自分の考えを否定されたり訂正されるのが怖くて高圧的な態度をとってしまうという場合もあります。

多くの人が自分の考えを否定されたくないと思っているものですが、高圧的な態度の人はその心理が特に大きい人だと言えるでしょう。

自分の考えや意見を否定されたときに、自分がそれにたいしてしっかりとした理論で反論ができないことを知っているのです。

言い返されたり否定をされることで、自分が傷つけられるのが嫌だという心理から否定ができない強い言葉を選んでいます。また反論できない自分を周りの人にみられることで、恥をかかされたくないという心理も働くようです。

高圧的な態度の人の心理⑦困ることを隠そうとしている

上司から「これ至急で」なんて頼まれた仕事をよく見てみたら、一度上司が書類をつくっていて、間違いだらけのものだった、なんてことはないでしょうか。「至急でって、あなたのミスじゃない?」と心では思っても、上司だから言い返せないということもあるかもしれませんね。

高圧的な態度の人には、自分のミスを注意されたり、指摘をされるのが嫌で高圧的な態度をとって隠そうとする心理が働きます。

高圧的な態度をとることで、「何か文句があるのか」「質問をしてくるな」「ミスを指摘するな」という意味を相手に押しつけようとしているのです。

「ともかく、そんなことはしていないと言っているだろう」というのも、高圧的な態度をとる人の口癖の特徴でもあります。理由はしっかりと説明はできないけれど、自分は悪くないという心理を持っているのが、高圧的な態度の人なのです。

高圧的な態度の人の心理⑧裏切られた経験がある

高圧的な態度の人には、相手のことを信じることができないという心理から、相手を抑えつけるような強い口調を使う人もいます。周りの人を信用できずに疑ってしまうのは、過去に信用していた人から裏切られた経験があるのかもしれません。

裏切られるだけではなく、高圧的な態度の人が恥ずかしい思いをしたりプライドを傷つけられたという意味での経験をしたのであれば、それを思い出してさらに強い口調になっているかもしれませんね。

周りの人を信じることができないので、周りの人の意見を聞こうという気持ちがありません。周りの人を疑っているので、自分の意見を押しとおそうとしてしまうのです。

こんな人が上司だったら困りますよね。周りの人が認める誠実な人であったとしても、高圧的な態度の人はこんなに誠実な人がいるわけはないと疑って、攻撃対象になってしまう可能性もあります。

高圧的な態度の人の心理⑨心に余裕がない

高圧的な態度の人の心理には、心に余裕がないという特徴があります。高圧的な態度の人が、高圧的な態度をとってしまうのは、心に余裕がないからです。

自分のコンプレックスや、自分に対して劣等感を感じてしまうのは、どこかで誰かと自分を比べてしまっているからでしょう。

仕事が忙しすぎたり、ライバルが多かったりすることで、プライベートを充実させることができていないのかもしれません。また金銭的な余裕がなく、生活に余裕がない場合も、心の余裕がない状態につながっていきます。

ポジティブな考え方よりも、ネガティブな考え方をしてしまう人は注意をしなくてはいけないかもしれませんね。上司などの目上の人の話はしっかり聞けるのに、部下の話には耳を傾けないという人も、心に余裕がないのかもしれません。

高圧的な態度の人の対処方法◎反抗的にならない

高圧的な態度の人の心理についてまとめてきましたが、高圧的な態度の人と付き合わなくてはいけないという場合には、どういう対処をしていけばいいのでしょうか。

高圧的な態度の人と円滑な関係にしていきたいときには、反抗的にならないという対処がいいでしょう。高圧的な態度の人は、自分の意見に否定的な人には攻撃をしてくる特徴があります。

無駄にトラブルを大きくするのが嫌だと思ったときには、自分の意見が違うものであったとしても、反抗的にならずに、いることが大切です。

反抗的な態度をとらなければ、無理に同意をしたり、変にちやほやするような対処をする必要はありません。面倒だと思ったのであれば、遠巻きで見ているという対処方法もある意味では有効になります。

高圧的な態度の人の対処方法◎受け流す

高圧的な態度の人への対処方法には、相手の意見に賛成も否定もしないで受け流すという方法もあります。高圧的な態度の人に、あなたが感情的につっかかった態度をとっても、相手を怒らせるだけで何の意味もありません。

高圧的な態度の人の言動を受け流してしまうことで、相手も言いたいことだけ言って満足をしてくれる場合もあります。

高圧的な人の意見に賛同して気に入られたり、否定して嫌われたりという対処がめんどうだと思う人には、どちらの態度もとらないで、受け流してしまうという対処法もおすすめです。

ポイントは反抗的な否定はしないけれど、相手を持ち上げるような肯定もしないということです。とくに高圧的な上司には、あまり持ち上げすぎると何かと話しをふられて面倒な関係になってしまうので注意が必要です。

高圧的な態度の人の対処方法◎一旦受け入れる

高圧的な態度の人への対処には、反抗的にならないということがあります。反抗的にならないために、一旦相手の意見を受け入れるという方法もあります。

例えば高圧的な上司に「この仕事を1日で仕上げるように」という指示をされたとします。「そんなの無理です」と否定をしてしまうと、高圧的な上司の逆鱗に触れてしまいます。

「わかりました。今日中に仕上げるようにします。しかし今日中にこの仕事となると、もしかしたらミスがでてしまうかもしれません。明日中では遅いですか?」と一旦意見を受け入れつつも、提案をするという形をとると、高圧的な上司も考えてくれるかもしれません。

高圧的な上司に意見をうかがうという姿勢をとっているので、高圧的な上司の逆鱗に触れることもないのです。