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栄養士と管理栄養士の違い
栄養士も管理栄養士も、食に関する専門家である点は共通していますが、実は「ターゲット」と「資格」の2点に大きな違いがあるようです。
ここでは、栄養士と管理栄養士の違いについて詳しくみていきましょう。
ターゲットの違い
栄養士と管理栄養士は、栄養指導を行うターゲットが異なるようです。
栄養士は、主に健康な人たちを対象に業務を行うのとされていますが、管理栄養士は、健康な人だけでなく、病気を患っている人やけがをしている人、高齢で食事を取りづらくなっている人といったように、特別な配慮を必要とする人たちに対しても栄養指導を行うようです。
つまり、栄養士とは、学校給食をはじめ学校や会社の食堂など、私たちの日常的な食事の場で栄養指導を担当する職業だといえるでしょう。
一方で管理栄養士は、医療機関や福祉施設など、対象となる人の栄養状態に合わせて献立を考え、食事指導を行うという役割があります。また、大規模な食堂や給食センターなどにおいては、給食や食事の管理、栄養指導を行う目的で管理栄養士を配置しなければならないと義務づけられているのも特徴とされています。
資格の違い
栄養士と管理栄養士は、資格の取得方法も異なるようです。
栄養士は、都道府県知事から免許を受けた資格です。厚生労働大臣が指定する栄養士養成施設を卒業すると資格を取得できるとされています。栄養士養成施設は全国に展開されていて、大学をはじめ、短期大学や専門学校などがあります。
つまり、栄養士の資格を取得するためにはこれらの施設において特定の教育課程を修了する必要があるため、独学で取得できる資格ではないようです。
一方で、管理栄養士の場合は、栄養士の資格を取得していることを前提に、国家試験に合格して初めて資格を取得できるとされています。国家試験を受験するための要件は、「4年制の管理栄養士養成施設を卒業している」もしくは「栄養士養成施設での年数と卒業後の実務経験の年数が合計して5年以上であること」です。
管理栄養士の国家試験は幅広い科目から構成されているため、豊富な知識量と管理能力が求められます。