就職のため上京しましたが、地元の地方銀行口座を残しておきたいです。「休眠口座」にならないようにする方法はありますか?
進学や就職に際して、地元を離れるときに利用する口座を変更するケースがあります。変更後も定期的に口座を動かしていれば問題はありませんが、放置をすると「休眠口座」になる可能性があるため、注意しましょう。   何かあったときにすぐ使いたいなら、休眠口座にならないよう対策が必要です。今回は、休眠口座になる条件や休眠口座にならない方法などについてご紹介します。

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休眠口座とは

休眠口座は「休眠預金」とも呼ばれ、10年以上放置されている預金口座を指します。政府広報オンラインによると、休眠預金の対象になる預金のおもな種類は以下の通りです。

●普通預金
●通常貯金
●定期預貯金
●定額貯金
●定期預金
●当座預貯金
●貯蓄預貯金

そのため、例えば地元で学生時代の貯金用に利用していた普通預金口座などは、上京後に休眠預金の対象になる可能性があるでしょう。
 
休眠預金として扱われる前に、金融機関のホームページでは公告(会社側から一般へ広く告知すること)が行われます。預金口座に1万円以上残っている場合は、口座を利用している本人へも通知されますが、通知先は該当口座に登録されている住所やメールアドレスです。もし進学や就職により変更されていると届かない可能性があります。
 
口座残高が1万円未満の場合、通知は送付されません。また、上記の通知を受け取れず、何もしないと休眠預金となるでしょう。
 

休眠口座を放置し続けるとどうなる?

休眠預金を放置し続けると、口座内のお金は「預金保険機構」に移されます。その後は、子ども若者支援を始めとするさまざまな分野のNPO法人などへサポートするために預金が活用される仕組みです。
 
NPO法人へ休眠預金のお金を配分する流れの詳細は以下のようになっています。