定年退職を迎える年齢は人それぞれですが、最も早い年齢は60歳です。定年退職後は再雇用制度などを利用して再び働き始めない限り、労働による収入はなくなります。そのため、生活費をねん出するために貯蓄を切り崩すか、年金による収入に頼る方が多くなるでしょう。
プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険株式会社(PGF生命)は、2024年に60歳を迎えた還暦人に対して貯蓄額などを調査しています。
同調査によると、60歳の平均貯蓄額は2782万円とされています。前年の調査結果と比較すると、672万円の減少です。なお、同調査による貯蓄額は、配偶者がいる場合には夫婦2人分での貯蓄額となっています。
老後生活の支出を抑えるために
老後生活の収支に不安がある状況において、人によっては収入を増やすことが難しいかもしれません。その場合は節約をすることで支出を減らし、収支を安定させる必要があるでしょう。
以下に、支出を抑えるための節約方法の一例をまとめました。
●ガスと電気の契約内容を見直す
●格安スマホに乗り換える
●通信費の契約内容を見直す
●保険の契約内容を見直す
●車の維持費を見直す
●不要なサブスクリプションサービスを解約する
●自炊をする
●コンビニを利用しない
●エアコンの設定を見直す
●洗濯はまとめて行う
上記はあくまで一部であり、節約方法は人によって向き不向きがあるでしょう。自分に合う方法を模索しつつ、無理のないように実践してください。
支出の元となる生活費は大きく、変動費と固定費の2種類に分かれます。
固定費
固定費は契約内容を見直すことで、節約につながることが多いです。契約プランの見直しやその手続きは煩雑な場合も多いため、ある程度の時間を確保してから臨むといいでしょう。