「古本屋」に本を売りに行ったらほとんどが「10円買い取り」でした。高く売るコツなどあるのでしょうか?
古本屋は通常の本屋よりも欲しい本が安く手に入ることがあるため、よく利用しているという方もいるでしょう。一方で古本を売る立場からすると、買取価格が想定していたよりも安いことに困惑してしまった方もいるかもしれません。   しかし、古本屋によってさまざまな特徴があり、買取価格も大きく異なります。本記事では、近年のリユース市場の動向や古本の買取相場、古本をなるべく高く売るコツなどを解説します。

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近年「リユース市場」が拡大している

近年、リユース市場規模は拡大傾向にあります。環境省は「令和5年度 適正なリユースの促進及び違法な不用品回収業者対策に向けた調査・検討業務報告書」において、2022年のリユース市場規模は2兆8976億円であると発表しました。2009年のリユース市場規模は1兆1274億円であるため、13年で2倍以上に増加しています。
 
なお、リユース市場規模に対する環境省の予測では、2025年には3兆2500億円に達するとの見込みです。
 

古本の買取相場は「数十円~数百円」程度

古本は巻数や出版された時期、作品の知名度、商品の状態などによって買取価格が左右されるのが特徴です。さらに買い取りサービスによっては、「古い巻でも買い取ってくれる」「買取価格が全体的に安い/高い」「古い巻は買い取りを受け付けない」などさまざまです。
 
では、古本は具体的にいくらくらいで買い取られているのでしょうか。表1では同じ書籍をどのくらいの価格で買い取っているのか、大手古本チェーン店3社を比較してみました。
 
表1

大手古本チェーン店 書籍Aの買取上限価格 書籍Bの買取上限価格
A社 150円 50円
B社 230円 20円
C社 250円 150円