2020年代以降に世界規模で起きるイノベーションといえば「自動運転」。この自動運転が自動車以外でどのような乗り物に普及してほしいかを聞いたアンケート結果が公表されました。実際、どんな乗り物への導入が期待されているのでしょうか。またその理由を確認します。

普及が期待されている乗り物

ライフイノベーション事業などを手掛けるエアトリ社が男女約1,000人を対象に実施した「自動運転」に関するアンケート調査が、この4月に公表されました。調査結果をひも解いていきましょう。

路線バス

自動車以外で最も自動運転が普及してほしい乗り物とされたのが、全体の41.0%が回答した「路線バス」です。路線バスは時刻表の定刻とずれて運行されていることも多く、自動運転の導入による時刻通りの運行に期待が集まります。

また、過疎地などで運行されている路線バスの中には利用者不足や運転手の担い手不足によって存続が危ぶまれているケースもありますが、自動運転の導入で人件費の抑制や省人化につながることも期待されています。

電車

身近な乗り物である「電車」への自動運転の普及を期待している人は全体の37.0%に上りました。「新幹線」への普及を期待している人も20.4%に上っています。

電車の自動運転に関しては、すでにJRが走行実験に乗り出しています。背景にあるのは人手不足。山手線で導入を目指していることも話題になったことで、電車への自動運転の導入にも注目が集まっているようです。