自分都合の「ダメ」で子どもを縛らない!萩生田流の子育て

編集部:経営者として多忙な毎日を過ごしているなかで、子育てにおいて大切にしていることや心がけていることはありますか?

萩生田:はい。まずは子どもにきちんと説明をするということを心がけています。たとえば、私が仕事に行くときは、「ママはこれから仕事に行ってくるね。夕方には迎えにくるからね」と伝えています。息子はまだ赤ちゃんだけど、こうやって話せばちゃんと理解してくれて、「行ってらっしゃい」と言ってくれるんです。ちゃんと言葉にしてコミュニケーションを取ることはやっぱり大切ですよね。

編集部:素敵ですね! 赤ちゃんだから話してもわからないだろうじゃなくて、ちゃんと1人の人間として向き合って、対話をするということですね。そのほかにも何かありますか?

萩生田:あとは「やめて」とか「ダメ」と言う時に、自分の都合で言わないことですかね。同じ「ダメ」でも、洋服が汚れちゃうから泥の中に入るのがダメと言うのと、子どもの命に関わる問題だからダメと言うのとでは、全然意味が違いますから。

なので母親都合での「ダメ」なのか、子どものために「ダメ」なのかは、子どもに言う前に考えるようにしています。泥んこで遊ぶのは母親の本心としては服も汚れるし、ダメって言いたいところなんですけど、この場合は子どもの意志を尊重して「まっいっか」と思い、泥んこで遊ばせたりしています(笑)

編集部:親も完璧な人間じゃないからこそ自分の都合を考えてしまうし、しつけって本当に難しいですよね。LAXICの読者のなかにも、しつけに迷いながら手探りで子育てをしているママがたくさんいると思います。そんな日々、仕事に、家事に、子育てにと、頑張るママに向けて最後にメッセージをお願いできますか?

萩生田:私からメッセージなんておこがましいですけど、ひとつお伝えするなら、「心の余裕を大切にしましょう」ということです。私もそうなんですけど、心に余裕がない時って、イライラしたり、他の人に優しくできなくなったり、どうしても自分のことばかり考えてしまうんですよね。

人によって、心に余裕を持つために必要なモノや行動はそれぞれ違うと思うのですが、私にとってはバラを家に飾ることなんです。

バラが枯れているときは自分が疲れてバラに気をかけられていないとき。周りの人に対しての思いやりが欠けてしまっていることもあるので、まずは朝お水を換えて、1分でも2分でも「綺麗だな」って思える心の余裕を持つようにしています。

だからみなさんもまずは自分自身の心を満たし、ゆとりを持つことで、周りに対してもやさしくなれると思います。

編集部:ママのメンタルヘルスは子育てや夫婦関係においてもすごく大切なことですよね。萩生田さん、本日はありがとうございました!

「大変なことはあったけれど、やめようと思ったことは一度もないです」と清々しい表情で語る萩生田さんの姿を見ていると、本当に好きなことを仕事にすることは“正しくて、気持ちいい”ことなのだなとつくづく感じました。

仕事においては妥協を許さない姿勢を貫いてきたなかで、子育てにおいては自分の都合やルールで縛り付けるのではなく、子どもの心に寄り添うことを決して忘れない萩生田さん。今、大切にしたいこと、優先すべきことをいつも明確化し、そこに向けて情熱を傾けられる彼女だからこそ、子育てにおいても守りたい物事を決して見失わない知性と品性を感じました。

経営者として新たなステージを迎え、今後どのように飛躍していくのか、ママになっても無限の可能性を秘める彼女の取り組みにこれからも注目していきたいと思います。

提供・LAXIC

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