同様の加工が施されている場所がもう1カ所あります。くるぶし上の冷え取りのツボとして有名な三陰交(さんいんこう)にあたる部分で、これは「まるでこたつソックス」とも共通というから、頼もしい。
ちなみに「まるでこたつソックス」が1980円なのに対して、「おやすみスイッチ」はちょいお高めの3500円。布面積が少ないほうが高いのはなぜ……と思っていましたが、発熱素材が2か所に使われているからなのかも。
◆高額ながらも“冷え”に悩む人なら買って正解
工夫はまだまだありました。写真ではわからないのですが、足裏を二層構造の吸湿発熱素材で温める仕様になっているようです。
足裏には「AVA血管」という特別な血管があり、この血管が拡張して血行が促進されると、つま先まで温かい血液が巡る……。そのために足裏を徹底的に温める設計になっているのだそう。
能書きはさておき、大事なのはその「保温力」です。いくら朝まで脱げなくとも、そもそも大して温かくなければこのお値段は出せません。
寝るとき専用の商品として考えるとなかなかの金額ですから、辛口審査をしたいところでしたが……完敗でした。これが人気シリーズの実力でしょうか。
もともと寝付きはいい筆者でも、寒い季節はつま先がキンキンに冷えて入眠に少し時間がかかるのが悩みでした。
それが「おやすみスイッチ」を履くと、ふくらはぎを中心に足全体がホカホカしてきます。つま先なんて露出しているのに、温かい!
これが足裏の血管が温まるということなんでしょうか?「ツボパワー」「AVA血管拡張パワー」なのかは実感しようがないものの、とにかくポッカポカなのはたしかです。
冬場に中途覚醒してしまうと、再び寝つくのもまた大変だったのが嘘のよう。あっさり夢へと誘われてしまいました。
◆脱いでわかるその実力の高さ
しかしなによりその実力を痛感したのは、起床後です。脱いだ途端に「寒っ!」と声を出してしまい、いかに「おやすみスイッチ」で温まっていたのかと思い知らされました。