「年収500万円」の会社員。親に勤務先が「ボーナスなし」と話したら心配されてしまった! 年収が「平均以上」なら問題ない? ボーナスなしのデメリットも紹介
12月には多くの会社でボーナスが支給されました。しかし、なかにはボーナスなしの会社に勤める人もいるでしょう。 ボーナスがない場合、代わりに基本給が高く設定されている場合があります。たとえボーナスがなくても、年収が全国平均を超えていれば生活は安泰なのでしょうか。   本記事では、ボーナスなしの会社の割合やボーナスなしでも生活に支障が出ないかを解説します。

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「ボーナスなし」の会社はどれくらい?

ボーナスを支給していない会社はどれくらいあるのでしょうか。厚生労働省の「毎月勤労統計調査」から、令和5年年末賞与(図表1)と令和6年夏季賞与(図表2)を支給した企業の割合を見てみましょう。
 
図表1

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和6年2月分結果速報等
 
図表2

厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和6年9月分結果速報等
 
支給事業所数割合は以下のとおりで、どちらも7割程度の企業がボーナスを支給していることが分かります。

●令和5年年末賞与:69.0%
●令和6年夏季賞与:73.0%

つまり、ボーナスのない会社は約3割といえます。
 
内訳を見ると年末賞与、夏期賞与ともに飲食サービス業や生活関連サービス業の支給事業所数割合が40~50%台と低くなっています。こうした業種の企業に勤めている人は、ボーナスなしの可能性が比較的高いといえるでしょう。
 

ボーナスと年収の平均額

次に、上記の厚生労働省毎月勤労統計調査により賞与の平均額、国税庁の令和5年分民間給与実態統計調査により年収の平均額を見てみましょう。なお、平均年収は年間賞与を含んだ金額です。

●令和5年平均年収:459万5000円
●令和5年平均年末賞与:39万5647円
●令和6年平均夏季賞与:41万4515円