投資信託はどうやって始める?

では、どのような流れで投資信託を始めればよいのでしょうか。投資信託協会が発表している情報をもとに見ていきましょう。

投資信託運用会社で作られた投資信託商品は、銀行や証券会社、郵便局などで販売されています。運用会社によっては直接販売をしているところもありますし、販売会社の中には電話やインターネットでも購入できるところも多数あります。

購入する前に、確認すべきポイントが二つあります。

運用資金を整理しておく

一つは運用資金についてよく整理・理解しておくことです。投資するお金は、どのくらいの期間運用をする予定なのか?どの程度であればリスクを取ることができるかなどを整理してみましょう。

目論見書をチェック

目論見書とは、投資家に対して開示される、投資判断に必要な重要事項を説明した書類のこと。ファンドの目的と特色をはじめ、投資のリスクや運用実績、手数料について細かく記されています。流動性や安全性、収益性についてしっかりと確認してから購入に踏み切ることが大切です。

この2点について確認できたら、いよいよ購入の準備に移りましょう。

銀行や証券会社で口座開設を行い、購入の申し込みをして代金を支払いましょう。入金が確認でき次第、「取引報告書」が交付されます。その後は定期的に「取引残高報告書」や「運用報告書」などが届くようになり、取引の明細や預かり残高、運用実績について確認することができます。

若いからこそ、NISAを利用しよう!

2014年に始まった「NISA(ニーサ)」という個人投資家を対象とする税制優遇制度があります。

NISAは、投資で得られた収益が非課税になるお得な制度です。利益分を非課税にできる投資額は毎年120万円まで、期間は最長5年間です。NISAを利用するには銀行や証券会社などの金融機関でNISA口座を開くことが必要となります。NISAの対象になるのは、日本に住む20歳以上の人です。

取り扱っている商品は金融機関ごとに異なります。口座を開く前によく情報収集をしておいた方がいいでしょう。

2018年には「つみたてNISA」という新たな制度もスタートしました。

つみたてNISAでも投資で得られた収益が非課税となります。非課税になる投資額は毎年40万円まで、最長20年間、つまり最大800万円分の投資枠があり、そこから得た利益が非課税になるのです。

つみたてNISAは積み立てでの長期投資をしたい人に向いている制度です。最少積立金額は金融機関によって異なりますが、中には100円からなど、少額から投資できる金融機関もあります。20代の人も活用しやすいでしょう。

リスクと向き合い最適な投資信託を選ぼう

少額で始めることができる投資信託は、20代でも無理なくスタートできるでしょう。もちろんリスクはゼロではありませんが、さまざまな金融資産に分散して投資したり長期保有したりして対策することもできます。

まとめて全額投資するのではなく何回かに分けて投資をしたり、こつこつと積み立てたりすることも、リスクを抑えることに繋がります。

時間の使い方に融通が利きやすいのも20代の強みです。今のうちから投資の基礎知識を身に付け、購入しようとしている商品についてよく調べ、最適な選択をしていきたいですね。

提供・UpU

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