「日経平均株価」は現在、もみ合い相場が続いている!? もみ合い相場ではどのような投資判断をするべきなのか?
日経平均株価は、国内外の経済動向や企業業績の影響を受けて上下を繰り返し、投資のタイミングを見極めることがますます難しくなっています。本記事では、2024年12月16日時点の日経平均株価を題材に相場の動きを学んでいきましょう。

チャート環境の確認

まず、図表1にてチャート環境の確認です。
 

(1)水平線(上値抵抗線と下値支持線)を引く

長い間、レンジ相場が続いています。上は4万200円レベル(赤色の上値抵抗線の位置)、下は3万7700円レベル(青色の下値支持線の位置)です。
 

(2)上値と下値のトレンドラインを引く

チャートに描いた上値のトレンドラインと下値のトレンドラインは右斜め上方向に伸びています。
 

(3)移動平均線の位置を確認する

50日移動平均線と200日移動平均線は、両方とも3万9000円手前の水準にあり、ローソク足はそれらの上に位置しています。
 
図表1 日経平均株価(日足)

出典:TradingView Inc. 「TradingView」 (解説を目的に使用しております)
 

(4)総合評価

現在、日経平均株価は長く続く「レンジ相場(もみ合い局面)」のなかにあり、方向感は上目線でありつつも、目先、下方向に進んでいるようです。
 

どこで入って、どこで降りるか

現在の日経平均株価のチャート環境は、一言でいうと、もみ合い局面から抜け出せていない状況です。
 
このような場合「どこで入るか」は、赤色の上値抵抗線を抜けてから入る必要があります。なぜならば、このラインを抜けなければ、再び下落する可能性があるからです。
 
ただし、より安全策を取りたいならば、上4万200円レベルではなく、上4万900円や4万1000円レベルを抜けてから入っていくと考えます。
 
一方、売りを入れる(降りる)場合、そのポイントは下値のトレンドラインを下回ってからとなります。また、レンジ下限(青色の下値支持線)の3万7700円レベルを抜けた場合も、降りるタイミングといえます。
 
これら2つは、「損切りライン」と呼ばれます。万が一日経平均株価が、これらの損切りラインを大きく下に抜ける場合、一段下げの可能性があることから、損切りはなるべく速やかに実行します。
 

レンジ相場(もみ合い局面)は買いシグナル