毛玉をとっても毛羽立つなら買い替え
 しかし「毛玉は取れても毛羽立ちが残ったままの場合」は、見た目にも着古した印象が拭えない上にすぐにまた毛玉もできるので買い替えることをおすすめします。

 どうしてもお気に入りで捨てたくないという場合は、大変めんどうではありますがハサミで1つひとつ毛羽立ちを処理するとキレイになるのでそのようにお手入れしてみてください。ですが、お手入れがめんどうであるほどにお洋服は着なくなってしまうのでそこまでするほど取っておきたい服かどうかも合わせて判断しましょう。

◆お手入れ次第で寿命も伸びる

 ニットの寿命は一概にこれくらい!と決めることは難しいです。と、いうのも手にしているセーター・ニットの素材、使っている人のお手入れ具合によって寿命が大きく変化するからです。

 1年でも長く大切に使いたいと思うならば日頃のお手入れがカギになります。自宅に帰ったら毛玉とりブラシでお洋服をブラッシングしてあげましょう。そしてしまうのもタンスの中ではなくクローゼットで。お洋服同士の間隔をあけて保管する丁寧さを忘れずに。毛玉がとっても取りきれない、袖まわりのヨレが目立つ、色が褪せてきたように感じるという場合は買い替えのタイミングですので、その時は冷静に見極めてくださいね。

<文/角 佑宇子>

【角 佑宇子】

(すみゆうこ)ファッションライター・スタイリスト。スタイリストアシスタントを経て2012年に独立。過去のオシャレ失敗経験を活かし、日常で使える、ちょっとタメになる情報を配信中。2023年9月、NHK『あさイチ』に出演。インスタグラムは@sumi.1105