「複数拠点生活者」の収入分布は「2000万円以上」が5%!別荘の維持費用についても解説
「長期休暇は別荘で過ごす」といった生活スタイルは、多くの人が一度は憧れるものです。では、実際に別荘を持つにはどのくらいの「年収」が必要なのでしょうか。   今回は、別荘の購入から維持費まで、気になるお金の話を徹底解説します。

▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?

複数拠点生活者の収入分布

一般社団法人不動産流通経営協会は、20歳から79歳の男女を対象に「複数拠点生活」に関する意向調査を実施しました。この調査では、複数拠点居住を行っている人々の個人年収と世帯年収について、表1の結果が得られました。
 
表1

個人年収 世帯年収
200万円未満 25.4% 6.2%
200万円以上~300万円未満 9.8% 7.0%
300万円以上~400万円未満 9.7% 9.6%
400万円以上~500万円未満 11.0% 9.3%
500万円以上~600万円未満 8.6% 8.7%
600万円以上~800万円未満 10.3% 15.1%
800万円以上~1000万円未満 7.8% 11.8%
1000万円以上~2000万円未満 7.9% 16.7%
2000万円以上 2.8% 5.0%
不明 6.7% 10.6%

出典:一般社団法人不動産流通経営協会「複数拠点生活に関する意向調査」より筆者作成
 
個人年収では「200万円未満」が25.4%と最も多く、低所得者層が大きな割合を占めていることが分かりました。世帯年収では「600万円以上~800万円未満」(15.1%)や「1000万円以上~2000万円未満」(16.7%)が多く、複数拠点居住者の世帯全体としては比較的高収入の傾向があるといえます。
 

サブ拠点の維持費は月平均5万4000円

上記と同じ調査の中では、サブ拠点の維持費についての質問もあり、月平均で約5万4000円、年間では約65万円の維持費をかけていることが分かりました。この維持費には、賃貸の場合は家賃や管理費、所有の場合はローン返済、建物の修繕費、管理費、固定資産税などが含まれています。
 

熱海市の別荘市場:2000万円以下が主流