五条橋では牛若丸と弁慶の勝負の様子を、宝鏡寺では雛遊び、清水寺では紅葉の背景に季節の趣を感じられる優雅な舞を披露。8景では、御鎮座130年を迎える平安神宮の満開の桜の元で、華やかなフィナーレを飾る展開だ。
今年も諫山宝樹氏がポスターを制作
「都をどり」のポスターは、時代を代表する日本画家が毎年制作している。
今年のポスターは、昨年に引き続き諫山宝樹氏が祇園甲部の舞妓を描いた。
祇園町のシンボル・祇園甲部歌舞練場
「都をどり」の舞台である祇園甲部歌舞練場は、国指定登録有形文化財で祇園町のシンボル。2年前に令和の大改修を終え、建設当初の姿を残しながらも、最新の設備を取り入れた観劇の場を提供している。
格天井や両花道など当初の趣はそのまま、歴史を感じられる設えだ。
併設された八坂俱楽部の庭園では、経年変化からの修復作業が行われ、明るく日が差し込む風情ある庭園が蘇った。
公式HPでチケット販売中
「都をどり」の観劇チケットは、「茶券付一等観覧席」7,000円、「一等観覧席」6,000円、「二等観覧席」4,000円、「学生料金(二等席限定)」2,000円(全席指定・税込)。公演プログラムは、公演プログラムは1,000円だ。
「茶券付一等観覧席」を購入した人は、公演前にお茶席にて、京風島田まげを結い黒紋付の衿裏返しという正装で芸妓が披露するお点前を見ることができる。
お菓子とお茶を味わいながら、おもてなしの心を感じてみては。なお、「都おどり」公演に関する情報は予告なく変更になる場合があるので、最新情報・詳細・注意事項は公式HPでチェックしよう。
令和七年 第百五十一回公演「都をどり」は、京都の豊かな歴史と文化の魅力を知りたい人、初めて伝統芸能に触れる人も楽しめ、京都の春の訪れを感じられる華麗な公演。
普段お座敷でしか会うことができない芸妓舞妓による舞を、この機会に堪能してみては。