※国税庁「所得税の税率」をもとに筆者が作成
 
例えば、給与所得や一時所得などを合わせた課税所得金額が300万円の場合、所得税は「300万円×10%-9万7500円=20万2500円」となります。
 

継続性がある場合は「雑所得」に該当

いわゆる「パチプロ」のようにパチンコやスロットをほぼ毎日行い、それで生計を立てている場合は、営利目的の継続的な活動とみなされて、一時所得ではなく雑所得として扱われる可能性があります。
 
雑所得の場合、年間利益が20万円を超えると確定申告が必要です。なぜなら、雑所得金額の計算は「収入-その収入を得るためにかかった支出」で求められるからです。
 
つまり、パチプロの場合、月の利益が1~2万円を超えると課税対象となるため、一時所得と比べて税金がかかる基準が低くなります。
 

親からもらうお金に贈与税はかかる?

親が子どもに渡すパチンコで勝ったお金や普段のお小遣いが年間110万円を超える場合、贈与税の対象になります。110万円の基礎控除には、金銭だけでなくプレゼントやお祝いとして送る品物も含まれます。贈与税の対象となった場合は必ず申告し、納税しなければなりません。
 
一方、年間の贈与金額が110万円以下であれば非課税となるため、税金は発生せず、確定申告も必要ありません。ただし先述のとおり、パチンコで勝ったお金は受け取った人の一時所得として扱われる可能性があるため、親からパチンコで勝ったお金を受け取る際は注意しましょう。
 

確定申告を行う際の注意点

確定申告が必要な場合に注意したいポイントは、以下のとおりです。
 

・期限内に申告・納税を行わないとペナルティーが発生する
・分からないことがあれば早めに税務署へ相談する

 
確定申告の期間は通常2月16日〜3月15日ですが、2025年は2月17日~3月17日となります。確定申告は、期間内に申告手続きと税金の納付を終えなければいけません。申告が期限に間に合わない場合、延滞税などのペナルティーが発生する可能性があるため注意が必要です。
 
特に初めての確定申告では、書類の作成や準備に予想以上の時間がかかることがあります。不明点がある場合は、早めに税務署などに相談して解決しましょう。
 

パチンコ・パチスロで稼いだ場合は忘れずに確定申告しよう!