東京造形大学は、1月24日(金)~26日(日)に「ZOKEI展」を開催する。また、「ZOKEI展」特設WEBサイトを開設し、WEB展示を1月26日(日)~5月31日(土)まで実施。
「会場で見た作品をもう一度見たい」「WEB展示でじっくり見たい」という人にとっては、嬉しい取り組みといえるだろう。
デザインと美術を「造形」としてとらえる
東京造形大学は、服飾デザイナーの桑澤洋子氏によって、東京都八王子市に1966年に設立された美術大学。
デザインと美術を「造形」という幅広い観点から総合的にとらえ、固定概念にとらわれない柔軟な発想力で学生の独自性を育む教育を実践している。
教育課程の集大成としての展示
そんな同校の学生の作品を集めた「ZOKEI展」には、2024年度に同校を卒業予定の学部4年生および修了予定の大学院2年生が参加。
同校での学びの集大成として、卒業研究・制作/修了論文・制作を、一堂に出展・展示する展覧会だ。
この「ZOKEI:造形」という表現は、1966年に創立者・桑澤洋子氏が美術やデザインという既成の領域を超え、新しいクリエイターを育むべく、大学名称として用いられた。
「ZOKEI展」は、この表現に込められた意味を再認識するとともに、東京造形大学での教育成果をより多くの人々に観覧してもらいたい、という趣旨のもとに開催されている。
指導教員からの最終評価により「ZOKEI賞」が授与された優秀作品には、それぞれ「花」(ZOKEI賞受賞作品)及び「リボン」(ノミネート作品)が付される。
社会へと踏み出す力強い一歩を象徴
メインビジュアルは、「ZOKEI展」ポスターデザインコンペの結果、修士課程デザイン研究領域1年生のQI QIANHUIさんの作品が採用された。
作品コンセプトは、勝負の一球を力投する瞬間をモチーフに、卒業生たちが大学から社会へと踏み出す力強い一歩を象徴しているという。文字を裂くような大胆なデザインが、過去との決別と未来への挑戦を表し、新たな出会いと可能性に満ちた道を切り拓く覚悟が表現されている。