日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、青森県旧百石町(おいらせ町)を写真とともに紹介する。
Vol.376/青森県旧百石町(おいらせ町)
おいらせ町の旧下田町から、同じくおいらせ町の旧百石町にやってきた。地名は「ももいし」と読み、海にも面しているまちだ。また、調べていたときに「日本一の自由の女神像」という文字が目に入った。なんと、自由の女神がいるのか。おいらせ町いちょう公園にあるらしく、行ってみることに。カブを停めて自由の女神像を目指して歩いていくと、賑やかな声がする。さらに近づいていくと、それが英語だとわかった。やはりここはニューヨークなのか…! というのは違ったが、イングリッシュを話す海外の人たちが、大勢で楽しそうにダンシングしてた。真上には高さ20.8mの、自由の女神像。本場、ニューヨークの像の1/4の大きさだが、お台場の自由の女神像よりも約8m背が高い。おいらせ町がニューヨーク市と北緯40度40分で繋がっていることから、1/4の大きさで建てられたそうだ。目の前には確かに自由の女神像、そして異国の方たち。青森感が全然なくて、今、どこにいるのだろうと一瞬思った。