国内・国外の広告賞を多数受賞している“もののけアーティスト”、たにむらのりあき氏による初の絵本『もののけしょくどう うらめしや』が、「第17回MOE絵本屋さん大賞2024 新人賞」と「紀伊國屋書店 キノベスキッズ2025」をW受賞した。

これを記念し、イベントを開催。多くの子どもが夢中になる『もののけしょくどう うらめしや』の世界に触れることができる。

モノの大切さや気持ちを伝える絵本

『もののけしょくどう うらめしや』では、テレビのリモコンや歯ブラシ、掃除機など子どもたちの身の回りにある道具に命が吹き込まれた「もののけたち」が登場。それぞれの個性や好みの違い、食べる楽しさ、日常にある新たな発見などが描かれている。

使い捨てを含めモノが溢れる現代だからこそ、モノの大切さや気持ちを感じてもらうべく、モノの立場になることでモノの見方は一つではないことや、人と違う視点をもつことの面白さを子どもたちに伝えたいという想いから3年の歳月をかけて完成した絵本だ。

この絵本は、2024年6月に福音館書店から刊行され、発売開始から半年で1万5500部を突破した。

2つのアワードを受賞

そんな『もののけしょくどう うらめしや』が、「第17回MOE絵本屋さん大賞2024 新人賞」および「紀伊國屋書店 キノベスキッズ2025」をW受賞した。

「第17回MOE絵本屋さん大賞2024」は、全国3000人の絵本専門店・書店の児童書売場担当者にアンケートを実施し、2024年に薦めたい絵本30冊を決定するアワード。部門賞として2024年にめざましい活躍を遂げた作家に送られる「第17回MOE絵本屋さん大賞2024 新人賞・ファーストブック賞」が決定され、同書は新人賞第5位を受賞した。

「紀伊國屋書店 キノベスキッズ」は、紀伊國屋書店が毎年開催している児童書・絵本に関する賞。新人作家や埋もれがちな作品を応援し、大人にも気軽に手に取ってもらえる機会を提供することを目的としている。同賞では、過去1年間に出版された新刊の中から選考委員がベスト10作品を選出。同書は、第4位を受賞した。