もしや、何かあったのだろうか? 不安に思ってLINEを開くと、そこには「本日の主役です!(笑)」や「誰からも祝ってもらえない……」、「誰も私のことなんて大切じゃないのかな……」など、痛々しいトークがたくさん。

「ちょっと異常だと思いました。でも、いろいろとしてもらった恩もあるし……と思って、急いで謝罪とお祝いの言葉を送ったら、すぐに電話がかかってきました」

 電話越しで再び「おめでとうございます」と伝えると、義母は大喜び。「祝ってくれるのは、アキコさんだけ! いいお嫁さんを貰ったわ~」と言い、その後は延々と誰にも祝われなかった誕生日の愚痴を垂れ流し始めました。

◆誕生日に贈ったお祝いのお菓子に大激怒した義母

眉間にシワを寄せてスマホを眺める女性
 結局、電話が終わったのは1時間後。

 アキコさんは帰宅した夫に事の経緯を説明し、「あなたもたまには祝ってあげたら?」と言いましたが、ユウスケさんは「俺も親父も毎年、忘れちゃうんだよな~。その役目は、アキコに任せるわ」と返されてしまいました。

 その後は特に変わったこともなく、義母とは再び適度な距離感を保てていたアキコさん。今年は事前に宅配でお菓子を送り、誕生日に面倒なLINEや電話が来ないように対策しました。

 ところが、これが逆効果。プレゼントを受け取った義母は、アキコさんに怒りの電話をかけてきたのです。

 電話越しで義母は「物を贈れば誕生日を祝ったことになるなんて思わないで! 私が欲しいのは、こういうのじゃない! 心のこもった『おめでとう』の声が聞きたいの。なにも難しいこと言ってないでしょ!」と激怒。

 アキコさんは義母と家族になってしまったことを後悔しました。

◆夫は知らぬ存ぜぬで、頭に浮かぶあの二文字

「この出来事も夫に話しました。お義母さんの誕生日への執着、ちょっと異常じゃないかって。でも、夫は問題視してくれません。『声だけでいいなら安上がりじゃん。アキコのことが好きなんだから毎年、おめでとうの電話だけしてやればいい』と言うだけでした」