前述の金融広報中央委員会「知るぽると」の調査では、年収からの貯蓄割合は年収300万円~500万円未満で平均17%、年収500万円~750万円未満で平均20%であるとのことです。彼氏の年収が平均的であれば、30代前半で年間83万6400円、30代後半で年間111万2000円を貯金にまわせる可能性があります。
 
実際に貯金にまわせる金額は、彼氏の年収や生活スタイルによって異なりますから、貯金の予定について話し合っておくとよいでしょう。
 

結婚前にお金の価値観をすり合わせておこう!

結婚前にお金のことは聞きづらいと考える人は多いようです。松井証券株式会社が実施した「婚活とお金事情に関する実態調査」によると、女性の92.0%が「お金のことは聞きたくても交際前は聞きづらい」と回答しました(松井証券株式会社調べ)。
 
しかし結婚前にもっと話しておけばよかったと思うことについては、「お金について」が35.0%で最も多い回答でした。お金のことをしっかり話し合えていないと、結婚してから「計画的に資産形成できていない」「年収は高いけど金遣いが荒い」など、お金についてのギャップに気づく可能性があるでしょう。
 
なお、お金やライフプランについて話せている家族の約7割は「夫婦仲がよい」と回答しているようです。お金について話ができるというのは、幸福度や夫婦仲のよさにも関係していると考えられるため、彼氏の貯金額について気になる場合は早めに話し合って、お金の価値観をすり合わせておくとよいでしょう。
 

30代単身世帯で貯蓄をしている人の中央値は300万円! 結婚前にお金の価値観をすり合わせることが大切

30代単身世帯の平均貯蓄額は594万円(中央値:100万円)、金融資産非保有者を除いた場合の平均は912万円(中央値:300万円)であることが分かりました。貯蓄のない人、あっても100万円未満の人は半数近くいますが、貯蓄をしている人の中央値は300万円です。結婚を考えている彼氏の貯金が150万円であれば、少ない方だと感じても不思議ではないでしょう。
 
30代の平均年収や年収別の貯蓄割合を見ると、30代前半であれば年間83万6400円、30代後半であれば年間111万2000円を貯金にまわせる可能性があります。
 
松井証券株式会社調べでは、結婚前にもっと話しておくべきだったと後悔したことの第1位は「お金について」でした。彼氏の貯金額や今後の貯金プランなどについては早めに話し合って、結婚前にお金の価値観をすり合わせておくとよいでしょう。
 

出典