3.「散財し過ぎて、すっかり螻蛄になった」
4.「ミミズだって、お螻蛄だって、アメンボだって」
そろそろピンときましたか?
正解は…
正解は「けら」でした!
体長約3センチのコオロギに似た昆虫です。
基本的に土中で生活しているので、あまり目にすることはありません。
5月6月頃になると、土の中で「ジーン」と鳴きます。
「螻蛄」を用いた熟語
すっかり文無しになることや解約された状態を「お螻蛄になる」といいますね。
他にどんな言葉があるのか見てみましょう。
「螻蛄才(けらさい)」「螻蛄芸(けらげい)」:多芸多才でも、どれも中途半端なこと。そのような役に立たない才能。
「螻蛄腹立つれば鶫喜ぶ(けらはらたつればつぐみよろこぶ)」:一方が怒れば、他方が喜ぶこと。両者の利害が相反すること。
「螻蛄の水渡り(けらのみずわたり)」:真似してもやり遂げられないこと。初めは熱心だが途中でやめてしまうこと。
最後は「鏖」
「鏖」です。
これを読めたあなたはすごいです。
「窯」や「塵」に似ていますが…
早速ヒントを見てみましょう!
「鏖」の読み方のヒントは?
1.ひらがなにすると5文字です。
2.『濃紅姫や、家中の人々を鏖にして、只自分独り生き残って、』夢野久作・杉山萠円「白髪小僧」より引用
3.「鏖」と言われたら、ぎょっとする、あるいはゾッとするでしょう。
4.「ひとり残らず鏖にしてやる!」犯人は叫んだ。
正解は…
正解は…
「みなごろし」
でした!
日常生活で使う機会は、ほぼないと思いますが、映画や小説ではよく使われます。
相手を特定せず、無差別に殺すという意味です。
「鏖」の類義語には、「根絶やし」「撲滅」「全滅」などがあります。
「鏖」の読み方と由来
「鏖」の音読みは「オウ」「ヒョウ」、訓読みは「みなごろし」です。
ほぼ同じ意味の言葉に、「鏖殺(オウサツ)」「鏖戦(オウセン)」「鏖闘(おうとう)」があります。