不倫女性の年末年始
 年末年始はスーパーも早めに閉まる。そう思った彼女は頑張ってなんとか買い物に繰り出しますが、外に出てみれば街全体はお祝いムード!

 皆が新年をワクワクしながら待つなか、とりあえずうどんと果物を買い込み、自宅で下痢と格闘しながら新年を迎えたといいます。

「あの時の虚しさは忘れません。不倫とはいえ『彼氏がいる』って感覚だったけど、ピンチの時に駆けつけられない彼氏は彼氏じゃないんだ…こんな惨(みじ)めな思いは二度とするまいって、心に強く強く思ったのを今でも覚えています」

 例年はお正月太りを気にする佳純さんですが、その年は太るどころか3キロ痩せたそうで、「孤独に耐えたご褒美」と彼女は笑って話します。

◆食中毒の功名! 一念発起して不倫と決別

 ほぼトイレとベッドの往復でボロボロの年末年始を過ごし、別れを強く固く決意をしたそうですが、翌年から別れ以外にも行動を起こしたそうです。

「まずは疎遠になっていた家族と会うことにしました。疎遠の原因は不倫ではないんですが、親とわかり合えないという感覚が、ずっと家族を遠ざけていました。でもそれはピンチの時にさらに孤独感を強めるだけなんです。今では仲良しとまでは言いませんが、多少距離も縮まって、いい関係が築けています。また彼とも時間はかかりましたが、お別れすることができました!」

親
 彼とはその後どうやって別れたのかというと、結局「離婚する気があるのか?」という不倫女性が1番気になる問題と時間をかけて向き合い、突きまくった結果、彼から「する気はあるけど今すぐ行動は起こせない」という答えを無理やり引き出し、納得して別れたそうです。

「自分もすんなり別れられたわけじゃありません。でも結局彼に今の関係を聞けば聞くほど2人の仲が悪くなっていったので、彼の愛情の大きさは、その程度だったってことです」

 彼と別れられて本当によかったし、家族と再び仲良くなれてよかった。心底そう思うのですが、きっかけがあのときの牡蠣だったと思えば、年末年始に散々みじめな思いをするのも、一生に一度くらいは悪くないかも。そんな風に思ったりもする佳純さんでした。