▼「公務員は安定している」って本当? 定年退職の割合や退職金の平均額を教えて!
警察官の給料はどのくらい?
警察官の年収は、他の公務員と比較しても高めの水準にあるといわれています。平均的な年収は、年齢や階級、勤務年数によって異なります。
総務省の「令和5年 地方公務員給与の実態」によると、警察職の平均基本給月額は36万9082円、賞与は国家公務員と同様に基本給の4.6ヶ月分(2024年)とすると169万7777円です。これらを合計すると、年収は612万6761円になります。
なお、年収には基本給のほかに各種手当が含まれています。警察官は夜間勤務や休日勤務が多く、それに伴い手当が支給されるため、手当が年収の大きな部分を占めているといえるでしょう。また、勤務地によっては「地域手当」も加算されるため、都市部で勤務する警察官のほうが年収は高くなる傾向にあります。
さらに、昇進することで年収はさらに増加します。例えば、巡査部長や警部補といった役職に就くと、管理業務や指揮業務が加わるため、基本給が増額され、年収も大幅に上がります。
警察官はリスクを伴う仕事ですが、その分待遇が手厚く、安定した収入を得られる職業であるといえます。長期的に働き続けることで、十分に生活を支えられる収入が期待できるでしょう。
危険な仕事に見合う待遇とは? 警察官の手当や福利厚生
警察官は危険を伴う仕事であるため、そのリスクに見合った手当や福利厚生が設けられています。例えば、危険な現場での活動に対しては、警ら手当、交通整理手当、爆発物等処理手当などの「特殊勤務手当」が支給されます。また、夜勤や休日出勤など不規則な勤務体系に対しては、時間外手当や夜間手当が支給される仕組みです。
さらに、福利厚生も充実しています。例えば、住宅手当として賃貸物件や持ち家の場合に補助の支給や、地方公務員共済組合によって医療費の補助や将来の年金の保障、長期勤続するほど高額になる退職金制度などがあります。これらの待遇は、危険を伴う仕事を支える大きな要素となっています。