16年には『内村さまぁ~ず』にゲスト出演していたパンサーが、まさに「2対1」の悩みを告白していたことがある。菅良太郎と向井慧は「交互に尾形(貴弘)を切りたくなる時期が来る」と明かし、「その時期がたまたま同じにならないから解散してないだけ」と言い切っていた。尾形は面食らっていたが、菅と向井の目は本気だった。解散危機にあったパンサーがトリオ活動を継続しているのは、それぞれピンでの活動が中心になっていることが大きいだろう。年始に放送された『あちこちオードリー』(テレビ東京系)に出演した向井は、ラジオパーソナリティとしての仕事が活動の大半を占める中で「月1のルミネでの(パンサーとしての)出番があるから、ギリ芸人と自称できる」と語っていた。
11日深夜放送の『ゴッドタン』(テレビ東京系)には、四千頭身が出演。ネタ作り担当の後藤拓実が、都築拓紀と石橋遼大の充実したピンでの活動もあってトリオ内で最低収入になってしまったことを嘆く一幕もあった。
我が家は杉山裕之の素行の悪さに坪倉由幸と矢田部俊が耐えかねて空中分解状態。ジャングルポケットの斉藤慎二は不祥事を起こして吉本興業を追われ、おたけと太田博久のコンビとなった。
過去、『キングオブコント』ファイナルに進んだトリオといえばロバート、東京03、鬼ヶ島、リンゴスター、ジャングルポケット、GAG、ネルソンズ、ジェラードン、や団の9組だが、変わらない形で活動を継続してきたのは東京03、ネルソンズ、や団の3組くらいだろう。
「解散が常にマイナスに動くとは限らないんでね」
同ラジオでトリオ解散の話題を、野田はそう締めくくっている。
コンビになったバビロン、トリオに戻ったジェラードン、それぞれの今後の活躍を期待したい。
(文=新越谷ノリヲ)