育児の合間の映画にお勧めしたいのが、「ビフォア」シリーズです。この映画は「運命の恋」、「奇跡の再会」、「現実」の3段階に分かれています。恋人から、夫婦、そして親になったことで変わっていく関係を描いているのがこの映画。詳しくご紹介します。
たまには恋愛映画を見たい
育児の合間の映画って、いい気分転換になりますよね。でもたまには恋愛映画を、なんて思っても、たくさんあり過ぎてどの映画を見ればいいか分かりません。どの映画を見ようか迷っているうちに、結局見られないなんてことありませんか?
そんなあなたにお勧めしたいのが、「ビフォア」シリーズです。この映画は運命を感じる相手以上に、何か特別なことが起こるわけではありません。
この映画は「運命の恋」、「奇跡の再会」、「現実」の3段階に分かれています。恋人から、夫婦、そして親になったことで変わっていく関係を描いているのがこの映画なんです。
「ビフォア」シリーズって?
「ビフォア」シリーズとは、「ビフォア・サンライズ」(1995公開)、「ビフォア・サンセット」(2004)、「ビフォア・ミッドナイト」(2013)で構成されるリチャード・リンクレイター監督の恋愛映画3部作のことです。
「ビフォア・サンライズ」で、23歳だった二人の男女が運命の恋に落ち、「ビフォア・サンセット」で、その二人が9年後に劇的な再会を果たし、さらにその9年後、42歳になった二人の姿を「ビフォア・ミッドナイト」で、描いています。
この映画の見どころはまさに、主人公である俳優が、映画と同じ年月を重ねているところです。18年前、未来を見ていた若者が、年相応に老いて、姿も思想も変わっていく姿に共感を覚えること間違いないです。姿だけでなく、変わっていく二人の関係にも、リアリティがあって、他人事には思えません。
口コミ
監督もキャストも同じように歳をとりながらの18年に及ぶ三部作ってすごい。なかなかない気がする。
ビフォアシリーズやはり最強。
これを上回るシリーズものはありません。
1番大好きです。
二人がだんだん惹かれ合っていく過程に、引き込まれていく
「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」
1995年製作/101分/アメリカ
原題:Before Sunrise
配給:東宝東和
1995年ベルリン映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)受賞
旅先で素敵な異性に巡り合うなんて、夢がありますよね。でもこの映画はそんなロマンチックな恋愛映画に留まりません。とにかくお互いよく喋り、互いのことを知ろうとするのです。二人の会話が延々と繰り返され、時には誰にも打ち明けたことのないような深層心理まで行きつきます。
二人の人柄を会話で感じ、時には言い合いにもなりながら、激しい感情も含めて、お互い知り合うのです。そして、たった14時間という短い時間の中でも、互いが他にはない掛けがえのない存在だと確信します。
「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」あらすじ
アメリカ人青年ジェシーとフランス人女性セリーヌはユーロートレインの車内で出会います。列車で意気投合した彼らは、ウィーンで途中下車し、明朝までの14時間、一緒に過ごすことにします。
ウィーンの街を歩きながら、彼らは人生観、価値観について語り合い、そして二人の距離が縮まって……。
口コミ
たった2人の男女のわずか十数時間の間の物語を、会話メインでここまで濃密に描けるのかと、結構衝撃を受けた。
演技とは思えない、そして会話が終わるまでの1つのカットが異常に長い。
「もう2度と会えないかもしれない」という、SNSが当然の現代人は想像もしないであろう思いから生まれる2人の全力な恋愛模様が描かれてて素敵だった。
こんな映画は、今はもうできないんだろうな。
予告編はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=hGOs3jgsMrk
関係は変わっても二人の気持ちは変わらない
「ビフォア・サンセット」
2004年製作/81分/アメリカ
原題:Before Sunset
配給:ワーナー・ブラザース映画
9年前、再会できなかったことにより、あの時とは二人の関係が変わってしまいました。でも再会したことにより、二人の気持ちは変わっていないことを知ります。あの時出会えなかったことで、変わってしまった様々なことを後悔しながら、お互い自分の気持ちを明かそうか葛藤します。
でも自分の気持ち以上に大事にしたいものもあり、9年前のように、素直になれないのです。それでも自分の気持ちに抗うことができないもどかしさが溜まりません。
「ビフォア・サンセット」あらすじ
ウィーンでの出会いから9年後、ジェシーは、あのセリーヌと出会った日のことを描き、小説家として、小説のプロモーションでパリの書店を訪れます。そしてジェシーの小説を知ったセリーヌが、その書店を訪れ、再会します。
9年前、再会できなかった二人が、会えなかった月日のことを話します。あの時とは違い、すっかり変わってしまった二人の関係でしたが、二人の気持ちは変わりませんでした。
口コミ
好き、、、、
ひたすらに会話を重ねてるだけなのに一つ一つの言葉が心に刺さる
予告編はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=jx0UWbMMZOQ&feature=youtu.be
罵り合った先に落ち着く終着点とは?
「ビフォア・ミッドナイト」
2013年製作/108分/PG12/アメリカ
原題:Before Midnight
配給:アルバトロス・フィルム
どんなに素敵な関係も終わらせるのは簡単です。そして長く一緒にいれば、感情的になって、全て忘れて終わらせたいと思う時もあるかと思います。出会いから18年、夫婦になった二人は激しくぶつかります。そのぶつかり方は容赦ありません。お互い相手を傷つけ、相手の言葉に傷つき、これ以上ないというくらい罵り合います。
爆発して、お互い言ってはいけないことを言ってしまった二人が、どう修復されるのかがこの映画の見所です。まさに夫婦で修羅場を何度も経験された方が見ると感慨深く感じられる場面がいくつもあると思います。もしそうでなくても、共感できるのがこの映画の凄いところです。
でもこの映画の見せ場はラストです。途中で、見るに耐えなくなり、やめてしまったら、この映画の本当の良さが分かりません。最後の二人を見て、夫婦ってやっぱりいいなと思えるのがこの映画の醍醐味です。
「ビフォア・ミッドナイト」あらすじ
パリでの再会から9年後、ジェシーとセリーヌは結婚し、二人の間には双子の娘が生まれました。ジェシーの前妻との息子とともに、家族でバカンスを過ごした後、息子を、空港まで送ります。息子は前妻が引き取って育てているのです。
別荘へと戻る車のなかで、息子と離れて暮らす寂しさや罪悪感から、ジェシーは息子が暮らすシカゴへの引っ越しを提案しますが、パリで仕事を持つセリーヌは反発します。
口コミ
ハア…!!なんてこった!オォ…よかった…!!
台詞がすごい自然なのよね…このシリーズは…
2人の息の合う会話がリアルで…ハラハラしました
再生して15分、
夢から醒めた気持ちで呆然とした。
目の前に現実が降ってきた。
住民税の請求が届いたときと同じ顔をしてみていたと思う。
予告編はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=vvxLTcaPyxQ