家康が側室にした女性の大半が経産婦で後家(=未亡人)という特色があり、それゆえに「家康は熟女好き」などといわれたりしますが、49歳の家康は突然、お梶という13歳の“少女”を側室の列に加えました。それ以降は一人の例外を除き、十代の“少女”だけが側室になっています。当時は、初潮を迎えてすぐ、つまり10代中盤くらいには最初の結婚をするのが武家の女性の通例だったので“少女”という書き方をしましたが、それでも13歳はかなり若かったほうではないでしょうか。
脚本の古沢さんいわく「彼(=家康)自身の腹のくくり方とか、頭の良さとか、そして周りに助けられたりとか、そういうことで何とか生き延びていった人物として描いたらドラマの主人公としてこれ以上ないぐらいふさわしい、面白い主人公」とのことですが、家康は女性関係から見ても、かなり「面白い主人公」といえるのではないでしょうか。
昨年の『鎌倉殿の13人』以上に展開が読めない『どうする家康』。初回の放送をドキドキしながら見守りましょう。