「初回では、少々難解な金融の仕組みについて、劇中で丁寧に説明していたため、『わかりやすい』と視聴者からも概ね好評。初回はだんご屋の社長を投資詐欺に引っかけた関係者に、主人公が次々と接触していく様子が描かれたことから、2022年10月期にNumber_i・平野紫耀(当時はKing&Princeとして活動)が主演を務めたTBS系ドラマ『クロサギ』を想起した視聴者もいたようです」(テレビ誌記者)

 そんな初回の平均視聴率は、前出のとおり世帯9.0%、個人5.3%。同枠で前クールに放送された岡田将生主演『ザ・トラベルナース』の初回が記録した世帯11.3%、個人6.3%を下回ったものの、昨年7月期に同枠で放送された松下奈緒主演『SKYキャッスル』の初回平均世帯視聴率8.5%、個人4.8%は上回っており、良好な滑り出しともいえる。

「一話完結モノの『プライベートバンカー』は、いくらでも話を広げられそうな設定であるため、テレ朝は当然、シリーズ化を見越しているはず。これまで『THE LAST COP/ラストコップ』や『ボイス 110 緊急指令室』(共に日本テレビ系)などシリーズ化された主演作も多い唐沢ですが、『プライベートバンカー』も彼の代表作に加わりそうです」(同)

 なお、唐沢と鈴木は1992年1月期放送の『愛という名のもとに』(フジテレビ系)以来の地上波ドラマ共演とあって、ネット上で「この2人の並びは懐かしい」という声も飛び交っている『プライベートバンカー』。民放冬ドラマの視聴率競争において、トップを走る可能性もありそうだ。