最近、大人のいじめが話題になるなどして職場での人間関係が注目されるようになりました。その中でももっとも行われやすいのが「悪口」や「陰口」です。もし同僚や先輩が自分の悪口を言っているのを聞いてしまったら、あなたはどうしますか? 今回は悪口をいう人の特徴と気にせず過ごすメンタルの作り方を紹介。
職場でのお悩みランキング1位にも挙がる「人間関係」。
そして、その人間関係トラブルでのあるあるが「陰口」 や「悪口」です。大人のいじめが話題になることも多い昨今ですが、自分が悪口や陰口を言われていることに気づいてしまったら皆さんはどうしますか? 今回はそんな「鈍感力」の鍛え方についてお話していきます。これであなたも大きな悩みから解放されるはず。
そもそもなぜ人間は悪口を言ってしまうの?
まずはこれを理解するところから始めましょう。
「なぜ悪口を言ってしまうのか?」それを理由別に紹介していきます。
①気持ちが弱い
理由としては、まず悪口を言ってしまう人の「気持ちが弱い」ことが考えられます。自分が弱いから相手を攻撃して、 「私は強い。逆らうものはみんな攻撃するわよ」という自己防衛に走っているのです。このタイプの人は、人を傷つける気持ちがあるというよりは、自分を守るために悪口を活用しています。なので基本的に、陰で悪口を言う人間は「直接本人に言うのは怖いけども、陰なら言っていい」というような弱虫なのだと思っておいて良いでしょう。
②嫌われるのが怖い
このパターンは気持ちが弱いパターンと異なり、「みんなに嫌われたくないから、私もみんなと同意見にしておこう」という同調タイプです。これは圧倒的に女性に多く、「あの人ってキモいよね」「わかるー! 生理的に無理(笑)」というように同調しながら相手を貶すイエスウーマンです。
そして悪口と同じように、他の人から「あの人って良い人だよね」と言われても「わかる! 優しいよね」というように意見がコロコロ変わります。自分の意見を言うのが苦手で、人前に立つのも苦手。自分の意見を人に伝えられない可哀想な人かもしれません。
③自分のことを好きでない
不思議に感じるかもしれませんが、実は心理学では“悪口は自分に対して言っていることが多い”と考えられています。 例えば「あの人ってお金持ちをチラつかせて鼻につくよね」という悪口は、「(自分はお金がないのに)あの人は悠々自適に暮らしていてムカつく」、「お金がない自分にもムカつく」というように自分と人を比べているケースも多いのです。
自分にはぶつけようがない感情を、つい目につきやすい標的に変えて攻撃してしまうということです。嫉妬だったり、自分に対しての嫌悪感からつい他人を攻撃してしまう。まさに自分を正当化する言い訳ではないでしょうか。
嫉妬しやすかったり、口だけの人にこのタイプは多いです。
なのでまずは、悪口を言う人間は、①陰でしか自分の意見を言えないタイプであり、②自分の意見が発することができない、③かつ他人を攻撃して理性を保っている可哀想な人間だと思っておけばそこまで気にならなくなるハズです。
他人が他人を気にする時間はどれくらい?
さて、悪口を言う人間の性格タイプをご紹介しました。
人が悪口を言ってしまう根本的な理由さえわかっていれば、あなたも悪口に対して免疫がついてくるはずです。そしてさらに大きなポイントをお伝えしましょう。
それは「他人が他人のことを気にする時間はどれくらい?」ということです。
イメージしてみてください。あなたは東京の街を歩いています。
そこでたまたまあなたの大好きな芸能人と遭遇。あなたは飛び付き、「ずっと応援してます! 写真を撮ってください」とお願いしました。その芸能人の方も快く同意してくれ、写真を撮ってもらい、握手をして別れました。
そのあと 友達と食事の予定があり、ルンルンしながら向かいます。
そして友達と合流し、「ねえ、見て! ○○君と会って写真を撮ってもらったの!」と興奮しながら友達に伝えます。友達も「いいなー!」と話が盛り上がるハズです。
さぁ、この会話がどれくらい続くか考えてみてください。
何度か振り返ることがあったとしても、この会話自体はたかだか10分程度。長くても、1時間くらいでしょう。自分が好きな芸能人の話でさえ、長くてそれくらいです。
他人が他人のことを気にする時間なんて、スポットで見るとたったそれくらいのものなのです。「あの人ってムカつくよね」と、もしあなたの悪口が職場で聞こえてきたとしても、その会話が続くのなんて 10分ほど。
それを気にして「どうしよう……もっとちゃんとしなきゃ、さらに嫌われちゃう」と考え悩む方が、悪口を言われる時間より長くなってしまうのです。著者もメンタリストとして活動しているため、同級生から変な噂話や陰口を言われることもありますが、これらを意識してから、他人の声はまったく気にならなくなりました。意識するだけで気にならなくなるので、ぜひ試してみてください。